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世の中の「しにくい」が「しやすい」に一変…できる人だけが実践している“たった1つの考え方”

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月7日 9時26分

 最近では当たり前になってきたオフィスの「フリーアドレス」は、部門ごとのセクショナリズムが発生しやすかったオフィス環境から他部門の社員とも「コミュニケーションしやすい」場に変えた。これも「あえて分けない」典型的な事例と言える。

 ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、元々はハリウッド映画のコンテンツを中心としたテーマパークだったが、スヌーピーやエルモ、さらにはハローキティやマリオといった日本のキャラクターまで取り入れ(当初はあんなにごちゃまぜで大丈夫かなと思ったが)、カテゴリーを分けないワクワク感を生み出している。

 映画コンテンツだけだと大人から子供までは「楽しみにくい」状態だったが、見事に幅広い層にとって「楽しみやすい」に変えたわけだ。

 日本中が「藩」という分け方をベースに考えていた江戸時代。坂本龍馬は、自分は「土佐藩」に所属しているのではなく、「日本国」に所属しているのだと考えた。

「藩」という分け方をやめて、ひとつの「日本」という括りにして、人々を「生きにくい」から「生きやすい」に変えようとしたわけだ。龍馬の「日本を今一度せんたくいたし申候」という言葉はつまり、「分けるのをやめてひとつにしよう」ということでもある。

できる人は「分け方」がうまい

 結局、できる人は「分け方」がうまいのだ。

 できる人はつねに現状の分け方に疑問を持っている。そして、何か新しい分け方がないかと探しているのだ。分け方はいくつも存在する。正解はひとつではない。そのように考えて「しにくい」を「しやすい」にたえず変えようと試みている。

 一方、できない人は、それまでの分け方に疑問を持たない。違和感を覚えたとしても、そのまま放置してしまう。

 このように書くと「自分には無理かも」と思ってしまうかもしれないが、大丈夫だ。拙著『「しやすい」の作りかた』では様々なシーンを想定しながら「しにくい」を「しやすい」に変換する「分け方」を指南しているが、難しく考える必要はない。「使いにくい」「見にくい」「片づけにくい」などと感じたときに、「分け方を変えてみよう」と考える癖をつけるだけでいいのだ。

・資料の内容は、いくつに分けられているか。

・会社の部署は、いくつに分けられているか。

・コンビニの棚は、いくつに分けられているか。

・そもそも、この本は、何章に分けられているか。

・分けられたものには、分けた人の「狙い」があらわれる。

・その狙いとは何か?

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