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子どものいびきを見逃すな(1)「口ぽかん」「食が細い」に注意…勉強に集中できない原因かも?

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月8日 9時26分

子どものいびきを見逃すな(1)「口ぽかん」「食が細い」に注意…勉強に集中できない原因かも?

写真はイメージ

 睡眠時無呼吸症候群は、寝ている時に空気の通り道である上気道が狭くなり、呼吸停止を何度も繰り返す病気だ。太った中高年に多い印象があるかもしれないが、子どもにも睡眠時無呼吸症候群がある。

 小児の睡眠障害を専門とする「尾張こどもの睡眠・呼吸・アレルギークリニック」(愛知県)の杉山剛院長は「疫学的に子どもの睡眠時無呼吸症候群が増えているかというとそうではない。しかし専門医による啓発活動で少しずつ世の中に知られ始め、最近は、注意を払う親御さんも出てきているため、増えている印象を持つかもしれません」と話す。

 自分の子どもは……と思ったなら、まずは寝ている時の様子を見てほしい。いびきを常習的にかいていないだろうか。就寝中に呼吸が時々止まっていないだろうか。加えて、睡眠時間が十分でもぐっすり眠れていないので、「寝起きが悪い」「日中、眠そうで居眠りが多い」「注意力が散漫で、集中力に欠ける」。また、「テレビを見たり、勉強をしている時など、口をぽかんと開けている」「食が細い」「食事に時間がかかる」なども常習的に見られる傾向がある(理由は本連載2回目で説明)。

「治療を受けたあるお子さんのお母さんから、『私が作る料理がおいしくないから食べてくれないのだとずっと思っていました。食べなさい、と何度も叱ってきました。でも違ったんですね』と泣きながら言われたこともあります」(杉山院長)

 大人の睡眠時無呼吸症候群は、日中の眠気による作業効率の低下や交通事故のリスク増、長期的には高血圧、糖尿病、脳血管障害、心不全など他の大きな病気の原因になることが指摘されている。子どもの場合、落ち着きがない、勉強に集中できない、動作が粗暴になる--ともいわれており、さらには質の良い睡眠が取れないために体重増加に悪影響を及ぼす懸念がある。

 子どもの睡眠時無呼吸症候群をいち早く発見できるのは、共に生活している親だ。次回から、子どもの睡眠時無呼吸症候群についてより詳しく紹介する。(つづく)

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