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松本穂香の演技には心地よいテンポがあり「翻弄される役」や「戸惑いの表情」がハマる

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月9日 9時26分

松本穂香の演技には心地よいテンポがあり「翻弄される役」や「戸惑いの表情」がハマる

松本穂香(C)日刊ゲンダイ

【2024秋ドラマ 注目美女の素顔と実力】#3

 松本穂香
 「嘘解きレトリック」(フジテレビ系)

  ◇  ◇  ◇

 月9といえば、フジテレビドラマの旗艦枠ともいうべき連ドラ枠。1990年代には「東京ラブストーリー」「101回目のプロポーズ」「ロングバケーション」などのヒット作を生んだ。

 今年に入って永野芽郁、広瀬アリス、目黒蓮と3クール連続で月9初主演の俳優を起用して、「新しい月9」への挑戦を感じさせる。そして、秋も月9初主演となる鈴鹿央士と松本穂香のダブル主演による「嘘解きレトリック」(10月7日スタート/毎週月曜21時~)が放送。

 原作は都戸利津の人気少女漫画で、松本はウソを聞き分ける能力を持った探偵事務所助手・浦部鹿乃子を演じる。

 松本穂香は1997年2月5日生まれ、大阪府出身。彼女が生まれた2日前には月9で和久井映見主演の「バージンロード」第5話が放送。ちなみに、このドラマで主人公の幼少期を演じたのは子役時代の大島優子だった。

 時は流れて、その約20年後、松本穂香は2017年のNHK朝ドラ「ひよっこ」で活躍。2018年にはオーディションで選ばれTBS系日曜劇場「この世界の片隅に」で主演した(松坂桃李とダブル主演)。

 近年の日曜劇場は男性主演作が多いこともあり、2010年以降のフジ「月9」とTBS「日曜劇場」の両方で主演した女優は彼女のほかには新垣結衣と綾瀬はるかだけ……というのは結構すごい事実なので、もっと語られてもいい。

 最近の主演作では昨秋の「ミワさんなりすます」(NHK)で、他人になりすまして堤真一が演じた国際的俳優の家政婦として働く主人公の戸惑いの表情が秀逸だった。

 松本穂香は、そうした「翻弄される役」や「戸惑いの表情」の演技が魅力的な女優だ。

 同じように、「翻弄されて戸惑う役」がハマる若手女優としては、9月末まで朝ドラ「虎に翼」で主演した伊藤沙莉が挙げられる。松本穂香と伊藤沙莉は「ひよっこ」「この世界の片隅に」の両作品で共演して、2020年に松本の初冠ラジオ番組「新米記者・松本穂香です。」(TBSラジオ)が始まったときには初回ゲストとして伊藤が出演した。

 この2人はともに落ち着いた魅力が、カレーにガラムマサラなどのスパイスを投入するかのように、出演作品に対して魅惑的な「効き方」をする。
ラジオで活躍する女優や女性アイドルを特集した「女子ラジオ」(辰巳出版.2022年発売)というムックで松本にインタビューしたときには、「ベテランの方のしゃべりはすごい。心地いいテンポ感があるからこそ、毎回聞きたくなるんだろうなって」と語った。

 松本穂香もまた、演技に心地よいテンポ感がある女優だと思う。個性的な存在感にひめる心地よさのスパイスがどんどん効いてきて、やがて、クセになる。

(高倉文紀/美少女・女優評論家)

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