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石破首相《また逃げた》…裏金議員の追加非公認「相当程度→6人」のブレブレに国民落胆

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月9日 12時3分

石破首相《また逃げた》…裏金議員の追加非公認「相当程度→6人」のブレブレに国民落胆

信念はどこに?(C)日刊ゲンダイ

《また逃げた》《「石破逃げる」だな》――。

 自民党派閥の政治資金パーティーの裏金事件に関与した議員を巡る公認、非公認問題。石破茂首相(67=自民党総裁)は、9日午前に党本部で開いた選対本部会議で追加の非公認を決めたのだが、その人数がたったの6人だったことに対し、SNS上でこんな声が広がった。

 自民党はこれまで、萩生田光一元政調会長(東京24区)、下村博文元文部科学相(東京11区)、西村康稔元経済産業相(兵庫9区)、高木毅元国対委員長(福井2区)、三ツ林裕巳元副内閣相(埼玉13区)、平沢勝栄元復興相(東京17区)の非公認を決定。

 さらに追加として、この日、菅家一郎(福島3区)、中根一幸(埼玉6区)、小田原潔氏(東京21区)、細田健一(新潟2区)、越智隆雄氏(東京6区)、今村洋史(東京9区)について非公認とすることが報じられた(選挙区は今衆院選で立候補予定とされる区)。

 これで非公認は計12人となったわけだが、衆院政治倫理審査会が全会一致で審査を求めた裏金議員は44人。すでに引退を決めた議員もおり、最終的に何人の裏金議員が立候補するかは流動的とはいえ、12人の非公認では3分の1にも満たないではないか。

「相当程度の非公認が生ずることとなるが、国民の信頼を得る観点から、公認権者として責任を持って最終的に判断をしていく」

 石破氏は裏金議員の非公認についてこう説明していたはず。国語辞典によると、「相当」とは「価値や働きなどが、ある物事とほぼ等しいことを意味する」「程度がふさわしいこと」とされ、法律用語では「合理的」「妥当」といった意味でも用いられる言葉だ。

■裏金議員に対する党の調査自体がそもそもいい加減

 裏金議員は比例代表への重複立候補を認めない方針も決めたが、それでも小選挙区では公認される。はたして非公認12人は「相当」と言えるのか。

 そもそも裏金議員に対する自民党の調査自体がいい加減だった。

 発覚当初、裏金議員はそろって「口座で管理していたので問題ない」「机の引き出しに入れて保管していた」などと釈明していたのに、逮捕者が出た途端、一斉に口をつぐみ、自身に捜査の手が入らないと分かると、今度は「秘書に任せていた」「知らなかった」などと二転三転する有様。

 “潔白”を主張していた堀井学・元自民党衆院議員はその後、裏金を原資に地元有権者に香典などを配っていたとして、東京地検特捜部に政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪や、公選法違反罪でそれぞれ略式起訴されるなど、裏金の真相は依然として分からないままだ。

 つまり、今の自民党に「良い裏金議員」と「悪い裏金議員」の線引きなど出来るはずがないわけで、金額の多寡にかかわらず、裏金に関与した議員は全員「非公認」が当然。それが石破氏の主張した「相当程度」というものではないか。

《小選挙区で勝てば裏金犯罪はおしまいか?冗談じゃない》

《少なくとも政党として非公認にするのだから、刺客を立てるべきでは》

 信念ブレブレの石破氏に世論の声は届くのだろうか。

  ◇  ◇  ◇

 世論人気が高かった石破首相だが、その期待は急速にしぼんでいる。●関連記事【もっと読む】『これが裏金議員50人の選挙区だ! 焦る石破自民「非公認」「比例重複なし」に方針転換も戦況悪化は加速』【さらに読む】『石破首相の「裏金議員=非公認」に旧安倍派から“恨み節”のトンチンカン…世論は《一人残らず落選した方がいい》』を取り上げている。

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