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暗雲立ちこめる「キングオブコント2024」の行く末…松本人志不在で審査員は新体制に

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月10日 16時32分

暗雲立ちこめる「キングオブコント2024」の行く末…松本人志不在で審査員は新体制に

左から、バイキング小峠、ロバート秋山、かまいたち山内(C)日刊ゲンダイ

 コント日本一を決める「キングオブコント2024」(以下、KOC)が12日にTBS系で生放送されるが、例年に比べて盛り上がりに欠けている。

 今年も昨年に続いて14時スタートの生特番「お笑いの日」として、「ラヴィット!」「究極の男は誰だ!?最強スポーツ男子頂上決戦2024秋」「ザ・ベストワン」に続く大トリとしてKOCが放送。MCは例年通りダウンタウンの浜田雅功(61)。審査員は東京03の飯塚悟志(51)、バイきんぐの小峠英二(48)、ロバートの秋山竜次(46)、かまいたちの山内健司(43)、シソンヌのじろう(46)で、大会史上初の全員歴代王者。じろうは初となる。

 新体制になった理由は、ダウンタウンの松本人志(61)の不在にある。松本は、08年の第1回大会からコンビで司会を担当。15年からは、審査員長に就任していた。ところが、昨年12月に発売された「週刊文春」が性加害疑惑を報じたことで芸能活動をすべて休止。現在も裁判の渦中にある。

 係争は予想以上に長引き、審査員長という大役を降板せざるを得なかった。12月には、同じく審査員を務める漫才日本一決定戦「M-1グランプリ2024」を控えているが、こちらも続投が怪しい。

 TBSにとってさらなる逆風なのは、KOCで名を上げたかまいたち、ニューヨーク、M-1でブレークしたモグライダー、見取り図の4組によるバラエティー番組「ジョンソン」が9月末、わずか1年で打ち切りになったことだ。同番組は昨年10月、ダウンタウンらが出演した「リンカーン」の後継番組としてスタート。しかし、蓋を開けてみれば視聴率、見逃し配信ともに惨敗。特に今年は、パリ五輪や特番に枠を奪われつづけて、ひっそり幕を閉じた。

 今年のKOCは、決勝進出者の知名度の低さも指摘されている。全国キー局の番組で活躍できているのはコットンだけ。お笑いファンには支持され、KOCの常連となったニッポンの社長、ロングコートダディ、ラブレターズ、や団がいるものの、既視感があるため起爆要素に欠ける。初出場、初優勝を狙えるcacao、シティホテル3号室、ダンビラムーチョが大化けする可能性もあるが……。

■若返りは進んだが…

「M-1だけがずばぬけた人気で、KOCや『R-1グランプリ』(ピン芸人日本一決定戦)は通常のお笑い特番と似た数字ですが、見逃し配信が伸びる傾向は強い。なので、芸人さんのネームバリューは問題視しなくていいと思います。むしろキーは、松本さんを欠く審査員ジャッジがどう転ぶか。現役のコント師だけによる“若返りジャッジ”が、視聴者とどう合致し、数字につながるかが肝でしょう」(エンタメライターの伊藤雅奈子氏)

 松本がテレビから消えて9カ月。今年のKOCはお笑い業界の明日を占う試金石となるかもしれない。

  ◇  ◇  ◇

 本人としては斉藤慎二に復帰の望みを絶たれたという思いがあるのではないだろうか。●関連記事【もっと読む】松本人志は「性加害認定」ならジャンポケ斉藤と同様の厳しい処分も…文春側と和解決裂で再び裁判へ…では、松本人志の状況がいよいよのっぴきならないものになりつつあることを伝えている。

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