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《城島健司#2》最優秀バッテリー賞の授賞式で先輩投手に仕掛けた「いたずら」の中身【ホークス一筋37年 元名物広報が見た「鷹の真実」】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月11日 17時0分

《城島健司#2》最優秀バッテリー賞の授賞式で先輩投手に仕掛けた「いたずら」の中身【ホークス一筋37年 元名物広報が見た「鷹の真実」】

城島健司(C)日刊ゲンダイ

【ホークス一筋37年 元名物広報が見た「鷹の真実」】#17

 城島健司(2)

  ◇  ◇  ◇

 釣りとゴルフと麻雀が大好きな城島健司(48)。陽気な性格は多くのファンが知るところでしょう。

 入団時から僕とはウマが合い、年末まで城島の取材が入っていたある年、突然、「田尻さん、大晦日は予定空いてる?」と言われたことがある。「空いてるよ」と言うと、「温泉行かない? 嫁さんも連れてきていいからさ」といった具合でした。

 そんな城島と2人で、田之上慶三郎にいたずらを仕掛けたこともあります。

 城島と田之上が最優秀バッテリー賞を受賞した2001年、東京で開催されるNPBアワードに出席した時です。

 会場に向かうタクシーの中で、こんな会話がありました。

僕「田之上は最優秀バッテリー賞は初受賞だよな」

田之上「はい」

僕「そういや、ジョーが初めて賞取った時、なんかハンディーカラオケか何かで歌を歌わされたよな」

城島「あー、歌った、歌った。俺、確か久保田利伸歌ったんだよな、そういえば」

田之上「ええ!?……何歌おうかな。東京だし、東京ジョンガラとか歌いましょうか」

 東京ジョンガラなんて歌があるのかは知りませんが、そもそも、授賞式で歌なんてありません(笑)。これはタクシーに乗る前、城島から「田尻さん、ちょっと田之上さんに一発かまそうよ」と持ちかけられ、僕が仕掛け、城島が即座にそれに乗っかったのです。

 すっかり信じ込んだ田之上は、会場の控室で他の選手に「おまえ、何歌う?」と聞いている。その選手が「歌あるんすか?」と目を丸くし、田之上も「らしいよ。城島も初めて最優秀バッテリー賞取った2年前に歌ったって言ってたから」。他球団の選手には申し訳ないことをしました。

 そんな田之上の姿を見て、僕と城島は下を向きながら笑いをこらえていました。

 NPBアワード終了後、仕掛けられた田之上が「もー! ジョー! 田尻さん! 歌なんてないじゃないですか!」と言うのに対し、仕掛け人の僕は「嘘に決まっとるやん、あんなもん」。田之上は「マジでビビったし」と、苦笑いでした。

 そんないたずらを僕としていた城島ですが、切り替えが早く、うまい。ふざける時はふざけても、グラウンドでは常に真剣です。「打席に入ったら一人の打者。守備のミスが打席に影響してはいけない」が持論でした。

(田尻一郎/元ソフトバンクホークス広報)

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