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奈緒の演技の土台は“人のよさ” 役のタイプがどんなに違えど、共通して深みがある(高倉文紀/美少女・女優評論家)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月11日 9時26分

奈緒の演技の土台は“人のよさ” 役のタイプがどんなに違えど、共通して深みがある(高倉文紀/美少女・女優評論家)

奈緒(C)日刊ゲンダイ

【2024秋ドラマ 注目美女の素顔と実力】#5

 奈緒
 「あのクズを殴ってやりたいんだ」(TBS系)

  ◇  ◇  ◇

 10月8日にスタートした「あのクズを殴ってやりたいんだ」(TBS系/毎週火曜22時~)で主演しているのは、奈緒。彼女が演じるのはアラサーの市役所職員で、結婚を目前にして彼氏に逃げられ、謎の金髪男との出会いをきっかけに「もうクズな男に泣かされるのは嫌!」とボクシングに目覚めるという、連ドラにはあまりなかった「ボクシングラブコメディー」というジャンルを目指したオリジナル脚本ドラマだ。

 奈緒がパンチをどんどん打ち込んで、テレビドラマ界を目覚めさせてくれることを期待したい。
奈緒は1995年2月10日生まれ、福岡県出身。地元のモデル事務所に所属して活動した後、20歳のときに上京。2018年にNHK連続テレビ小説「半分、青い。」で永野芽郁の親友を演じて注目を集め、2022年放送の「ファーストペンギン!」(日本テレビ系)で地上波民放GP帯連ドラ初主演を果たした。

 2021年4月にこの日刊ゲンダイで彼女について書いたときにはまだ脇役としてのドラマ出演が多く、「今後は物語を引っ張る女優として、その心地いい魅力を発揮してくれるに違いない」と記したが、予想通りに今や物語を牽引する主演女優に成長した。

 木梨憲武とダブル主演した1月期の「春になったら」(カンテレ・フジテレビ系)では心優しい主人公を叙情的に好演したが、今回はちょっと荒々しい役になりそうだ。

 演じる役のタイプがどんなに違っても、共通して、深みがある演技の土台の部分に人のよさ、優しさ、懐かしさを感じさせるのが女優・奈緒の魅力だ。

 彼女には何度かインタビュー取材で会ったことがあるが、素顔の彼女は、予想よりはるかに親しみやすくて、澄み渡る青空をイメージさせる人柄が魅力的な人だった。

 新しい作品に出演が決まると自分が演じる役の名前の由来について想像するという彼女が、「その人の名前を呼ぶということが、その人にとって一番すてきな響きになると思っています」(タレントパワーWeb.2020年1月20日配信)と語っていたことが印象に残っている。彼女の人柄を感じさせる、すてきな言葉だと思う。

 奈緒の演技を見ると、いつも心が優しくなれるのは、素顔の彼女自身の人のよさが、食材を投入する前の料理の基本となるスープのように、演技のベースラインを奏でているからだろう。

 だから、彼女の演技は視聴者を共感させる力があり、男女両方の幅広い年齢層で好感度が高い。

 奈緒という名前は、彼女の父親が「いろんな人から愛されるように」という思いを込めて字画から考えたという。お父さんが願った通りに、彼女は多くの人に愛されている、すてきな女優になった。

(高倉文紀/美少女・女優評論家)

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