中日・井上新監督が抱える「中田翔」というジレンマ…復活に期待も世代交代の障害になりかねない
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月11日 9時26分
井上一樹監督(C)日刊ゲンダイ
「立浪監督から引き継ぐ責任は重大。我慢、勇気、持ち前のチームを明るくするという長所を前面に出しながら、チームを作れれば」
昨10日、中日の井上一樹新監督(53)が就任会見でこう意気込んだ。
2022年からチームを率いた立浪監督は3年連続最下位に沈み、再建の道半ばで退任した。「強竜復活」へ新指揮官への期待が高まる中、中田翔(35)の起用法に注目が集まっている。
昨オフ、巨人からFA宣言し、3年総額10億円の大型契約を結んだ。打線強化の切り札として、立浪監督たっての希望で獲得したものの、今季は度重なる故障もあって、62試合出場で打率.217、4本塁打、21打点。大きく期待を裏切る結果に終わった。
「井上監督は、中田の復活に期待している。とはいえ今季は9月中盤からシーズン終了まで、19年ドラ1の石川昂弥が『4番・一塁』で試合に出続けた。82試合で規定打席未到達ながら、打率.272、4本塁打、25打点。来季に期待を持てる内容だったのは確か。実績を買って中田を使うのか、それとも将来性を見込んで石川を使うのか。石川は三塁も守れますが、三塁には福永や高橋が控えていますからね」(放送関係者)
中田は来季が3年契約の2年目。球団としては、高額年俸を払っている以上、主力として働いてもらわなければ困る。一方、石川も中軸として一本立ちしてもらいたい。
井上監督は就任早々、難しい舵取りを強いられることになる。
◇ ◇ ◇
井上監督は、大低迷をもたらした上に“人望皆無”と囁かれていた立浪前監督とは何から何まで「正反対」という。現役時代から立浪監督の一番弟分だったが、いったいどのような人物なのか。その「本当の評判」とは。
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