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阿部巨人「投打の秘密兵器」…期待値うなぎ上りの打撃マンと次期エース候補が切り札に【2024年 CSベンチ裏情報】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月12日 9時26分

阿部巨人「投打の秘密兵器」…期待値うなぎ上りの打撃マンと次期エース候補が切り札に【2024年 CSベンチ裏情報】

西舘勇陽(C)日刊ゲンダイ

「ずっと調子がいいから維持してほしい。代打の1番手で使いたくなっちゃう」

 さる8日、宮崎のフェニックスリーグを視察した巨人の阿部慎之助監督(45)がこう言って目を細めたのは、「3番・二塁」で出場し、本塁打を放った中山礼都(22)。16日からのCSファイナルステージで代打の切り札として起用する考えを明かした。

 その中山は4年目の今季、一軍に定着することができなかったが、優勝争いが佳境を迎えた9月は24打数11安打、打率.458と打ちまくった。さるチーム関係者がこう言う。

「8月10日に三塁守備の緩慢プレーで阿部監督に『誰が見てもアウトにして欲しいのに普通にセーフになっちゃう』と激怒されて二軍落ち。ここから二軍の脇谷内野守備コーチと徹底的に守備を鍛え、橋本打撃コーチと打撃も磨きをかけた。肋骨骨折のリハビリ中で、CSはぶっつけ本番になりそうな二塁の吉川が間に合わないケースや、門脇と坂本の状態が上がらない場合は、スタメン出場する可能性もある。阿部監督の期待値はうなぎ上りです」

 投手の秘密兵器は、10日のフェニックス・リーグで2回4安打1失点だったドラフト1位新人の西舘勇陽(21)である。

 1年目の今季は開幕から新人最長タイの10ホールド、5月26日の阪神戦でプロ初勝利を挙げた。5月の月間防御率は0.00と完璧に抑えたものの、6月は同7.71と急激に悪化。6月30日に二軍落ちし、桑田二軍監督と投球フォームの修正に取り組んだ。

 一軍に再昇格し、8月23日の中日戦でプロ初先発に臨むも、5回4失点KO。再び二軍へ逆戻りとなったが…。

 ファーム関係者の話。

「その後は二軍で先発としてローテで回り、10登板で1勝0敗、防御率1.40。38回2/3を投げて54三振で奪三振率は12.57を誇る。阿部監督には中大の後輩でもある西舘をいずれ先発の柱に育てたい構想がある。CSでは、重要な場面での登板があるのではないか」

 巨人は10日、都内で優勝祝賀会を行った。CSの先発は戸郷、菅野、グリフィン、井上、山崎伊の4人で決まりとみられており、西舘は「第2先発」に指名される可能性もある。

  ◇  ◇  ◇

 阿部監督がわざわざフェニックスリーグを視察している「本当の狙い」とは、いったい何か。過去に抱えるCSの「トラウマ」とは。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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