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維新が「政治とカネ」争点の衆院選に金満空中戦 SNSで大炎上の全面広告&新CMに4億円投入?

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月13日 9時26分

維新が「政治とカネ」争点の衆院選に金満空中戦 SNSで大炎上の全面広告&新CMに4億円投入?

これだけで1億円超え/(C)日刊ゲンダイ

 衆院選(10月15日公示、27日投開票)に向け、日本維新の会が空中戦を大展開している。

 9日からネットやテレビで流している30秒のCMは「なぜ、政治だけが非常識なのか」といったナレーション入り。朝日、読売など大手5紙の10日付朝刊には、馬場伸幸代表(59)と吉村洋文大阪府知事(49)の写真入り全面カラー広告が掲載された。〈さあ、維新だ〉〈古い政治を打ち破れ〉というメッセージが躍る。

 CMも新聞広告も正論推しの妙にカッコいいつくり。パワハラやおねだり、女子中学生への不同意性交容疑で逮捕者を出すなど、不祥事連発の維新に似つかわしくないだけにSNSは大炎上中だ。〈「何故、政治は非常識なのか!」って自己紹介乙としか言いようがない〉〈自党の非常識さを棚に上げて何言ってるのか?〉〈気持ち悪いもん流すな〉と批判が殺到している。

「金食い虫の大阪・関西万博や、袋叩きに遭っている兵庫県の斎藤前知事をめぐる問題で維新の党勢はボロボロ。起死回生を図るため、イメージ戦略でCMや広告を打ったということです」(維新OB)

■政党CMに巨費も中身は“薄口”

 しかし、どうにも内容が“薄口”。党員資格停止処分を受けた末、政界引退に追い込まれた足立康史前衆院議員もX(旧ツイッター)で〈これだけ中身のない政党CMを見たことがない〉と酷評。かつての仲間もボロクソだ。

 衆院選の争点は「政治とカネ」。維新はこんなスカスカのプロモーションに巨費を投じているのだから、ますますセンスを疑われる。

「大手紙の全面カラー広告は1本3000万~5000万円。5紙に掲載すると1.5億~1.8億円ほどです。テレビCMは本数によりますが、出稿料は1億円を下らない。ネット広告や制作費などを含めれば、総コストは3億~4億円といったところでしょう」(広告業界関係者)

 維新の政治資金収支報告書によると、前回の衆院選が実施された2021年は12月24日に「衆院選広報業務委託費」として大手広告代理店に約3億6000万円を支出。旧態依然の金満選挙を繰り広げている政党に何を打破できるのか。

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