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来夏に向けてハッキリした課題…新チームで臨んだ秋季千葉県大会は準決勝でコールド負け(持丸修一/専修大松戸 野球部監督)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月14日 9時26分

来夏に向けてハッキリした課題…新チームで臨んだ秋季千葉県大会は準決勝でコールド負け(持丸修一/専修大松戸 野球部監督)

課題は山積(C)日刊ゲンダイ

【持丸修一 76歳名将の高校野球論】#48

 新チームで臨んだ秋季千葉大会は準決勝で千葉黎明に4-11(7回コールド)で敗れました。

 同校は初戦で中央学院(7-1)に快勝すると、2回戦は成田(2-1)、3回戦で東海大浦安(8-3)、準々決勝では東海大市原望洋(5-1)と破竹の勢いで強豪校を打ち破り、決勝も拓大紅陵を8-7で下して10年ぶりに秋季関東大会へ駒を進めました。

 強いチームに共通するのは、「旧チームの主力メンバーが複数残っていること」。その中に投手と捕手が含まれる場合は特に警戒しなくてはいけません。

 実際、今夏の甲子園覇者である京都国際(京都)にしても、V達成メンバーは投手と捕手を含む7人が旧チームからの持ち上がりでした。

 今秋の千葉黎明もバッテリーを含む5人が旧チームでも活躍していた選手たちです。

 戦う前から苦戦するだろうと思っていたものの、蓋を開けてみると想像以上に実力のあるチームでした。千葉黎明さんの内情はわかりませんが、持ち上がりの選手たちは旧チームで先輩たちの中で揉まれていた頃から、チームの一員としての意識を持ってやっていたのかなと感じるものがありました。自覚を持って取り組む選手は、「来年があるから……」などと考える選手よりも成長度が段違いに速いものです。

 彼らのように野球に取り組む選手をいかに育てられるか。専大松戸の新チームにも、1年生が数人います。まだ入学から半年ほどで、どうしても先輩に気を使ってしまうのも理解できますが、もっとガツガツしてほしい。チームに対して思うところがあればどんどん声を上げてほしい。メンバー外の下級生も同様です。入部から引退までのたった2年半という限られた期間でおのおのがよりうまくなるために、遠慮は必要ありません。ガチガチの上下関係がない専大松戸ならではの環境を存分に生かしてもらいたい。

 投手陣の育成も急務です。コールド負けするほど点を取られているようでは、まだまだ力不足。1年生の195センチの長身右腕を含め、期待している選手がたくさんいます。来夏に向け、彼らをどれだけ鍛えられるか。いまのところ練習を「やらされている感」が抜け切らないので、そのあたりの意識も変えていきたいと考えています。

 下からの突き上げがあれば選手間に競争心が芽生え、チームは成長、進化していくものです。今回の敗戦で課題が改めて分かりました。じっくり腰を据えて取り組んでいきます。

(持丸修一/専修大松戸 野球部監督)

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