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カモシダせぶんさん 5年前に火事で自宅全焼…財産ほとんど失うも気づいた「大事なこと」とは

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月15日 9時26分

カモシダせぶんさん 5年前に火事で自宅全焼…財産ほとんど失うも気づいた「大事なこと」とは

カモシダせぶんさん(C)日刊ゲンダイ

【その日その瞬間】

 カモシダせぶんさん
 (お笑いコンビ「デンドロビーム」)

  ◇  ◇  ◇

 お笑いコンビ「デンドロビーム」のカモシダせぶんさん(36)は、5年前に火事で自宅が全焼した。しかも、火事の原因は10年間でたった44件(東京消防庁管内、2006~15年)しかないという珍しいタイプだったというからやり切れない。火事でほとんどの財産を失ったが、大事なことに気づくきっかけにもなった。

 自宅が火事になってしまったのは19年の12月23日。名古屋に住んでいる友人とクリスマスに会って遊ぼうと高速バスで東京から名古屋へ向かっている時でした。

 もうすぐ名古屋へ着くかなという頃。警察と消防から電話があり、「お宅の火災報知機が作動しているから、ドアをチェーンソーで破って入っていいですか」「急いで戻ってきてください」と言われました。驚いて、新幹線で東京へとんぼ返りしました。

 帰る道中、「ボヤを出しちゃったのかなあ」とツイッター(X)で検索したら、自宅前に消防車が8台も集まっていた。これは大変なことになっちゃってると焦りました。着いてみたら、全焼ですから、呆然(!)でした。

 自宅というのは、土地持ちで裕福な父方の祖父母が孫の僕のために2000万円で買ってくれた2DKのマンション。それが壁は真っ黒にすすけて剥がれ、エアコンや照明、冷蔵庫は溶け、TVは爆発……。PCもダメになっていました。

 他にも、幼い頃からのアルバムや子供の頃から買い集めていた3000冊ほどの本、CDもすべて焼けてしまいました。とくに本は僕にとって宝物。大ファンで全部揃えていた小説家・詠坂雄二先生の本や漫画家・東村アキコ先生のサイン本などがありましたから。かろうじて読めたサインは切り取って、今も大事に持っていますが、本当にショックでした。

 火事の原因を警察や消防の方と調べた結果、僕が身だしなみを整えるために窓際で使っていた拡大鏡が窓から入ってきた太陽光を集め、それが反射して室内のソファを焼いた「収れん火災」が発端だったと判明しました。鏡を窓際に置いたままカーテンを開けっぱなしにして出かけたのがいけなかったんです。

 幸い、隣近所に延焼はありませんでした。祖父母が300万円かけてしっかり防音のリフォームをしてくれていたおかげかもしれませんが、同じマンションの住人の方々には避難をしなければならないなど迷惑をかけてしまいました。

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