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衆院選公示、自民裏金前議員の当落めぐり改めて問われる有権者の責任と民度

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月15日 9時26分

衆院選公示、自民裏金前議員の当落めぐり改めて問われる有権者の責任と民度

大半を公認に…(C)日刊ゲンダイ

 第50回衆院選が15日公示され、27日の投開票に向けて12日間の選挙戦に入る。

 小選挙区(289議席)と比例代表(176議席)の計465議席に対し、約1300人が立候補する見通しだ。

 石破茂首相(67)が「納得と共感の政治」を掲げた今回の衆院選だが、注目はやはり、自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金作りに関与していた前議員の当落だろう。

 一部報道では裏金前議員らはそろって「反省している」「まさか非公認になるとは」「一から出直しだ」などと支持者らに訴えているらしいが、ネット上では批判的な意見が少なくない。

《裏金を何に使ったか説明できない議員が、反省している訳ないだろう!》

《一から出直し、じゃなくて重加算税を含めてきちんと納税し、政治家を辞めてください》

 長期間にわたって組織的、常習的に裏金を作り、国会はもちろん、いまだに公の場で誰一人として真相を明らかにしていない裏金事件。関与した前議員らに対する辛辣な意見はどれも真っ当だろう。

 驚くのは、こうした違法・脱法行為に手を染めた前議員らについて、「地元のために汗をかいてくれた」「何が何でも落選させることはできない」などと容認し、支える声が出ているという報道だ。

■裏金議員が当選すれば、必ず「禊が済んだ」と言い出す

「地元のために汗をかく」という、いわば利益誘導とも受け取られかねない危うい言葉だが、国会議員は国家、国民のために選出されているのであり、市議や県議のような地域限定の立場ではない。さらに言えば、自分たちの懐さえ潤えば、国会議員がたとえ犯罪に等しい行為に加担したとしても目をつむるのか。これぞ「ザ・反社会的集団」の発想そのものではないか。

 裏金議員が仮に今選挙で当選すれば、必ず「禊が済んだ」と言い出すのは間違いない。そうして何事もなかったかの如く、また新たな違法・脱法手口を捻り出して悪事を働く可能性があるだろう。国民には重税を求め、自分たちはせっせと裏金作り。そんな人物を再び国会議員に選ぶのか。法を犯しても平然としている政治家に国を任せていいのか。

《裏金議員の命運は有権者に委ねられる。私たちには、彼らを落選させる責任があるということだ。》

 元通産・経産官僚の古賀茂明氏(69)が自身のSNSにこう投稿していた通り、今選挙であらためて問われているのは有権者の責任、民度だろう。「民度」とは「国民や住民の生活程度。経済力や文明の進歩の程度」を表す(デジタル大辞泉より)。まさに一票を投じる各選挙区の有権者の「文明の程度」が分かることになる。

  ◇  ◇  ◇

 大半が公認となった自民党の裏金議員のメンメン。●関連記事【もっと読む】《石破自民は反省ゼロ!「非公認」逃れた“裏金議員”34選挙区はココだ》【さらに読む】《公明党が裏金議員を“続々推薦”で救いの手…やっぱり自民と「同じ穴のムジナ」》を取り上げている。

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