1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

森川葵が醸す個性的な存在感 演じる役を時間をかけて彼女らしい色に染める(高倉文紀/美少女・女優評論家)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月16日 9時26分

森川葵が醸す個性的な存在感 演じる役を時間をかけて彼女らしい色に染める(高倉文紀/美少女・女優評論家)

森川葵(C)日刊ゲンダイ

【2024秋ドラマ 注目美女の素顔と実力】#7

 森川葵
 「放課後カルテ」(日本テレビ系)

  ◇  ◇  ◇

 秋が似合う若手女優を考えて、最初に顔が浮かんでくるのは森川葵だ。

 個性的な存在感が、巨峰やナガノパープルなど、濃い紫色のブドウをイメージさせる。また、彼女のやさしい笑顔は、モンブランケーキのように可憐で甘い魅力がある。

 この秋、彼女は、10月12日にスタートした松下洸平主演ドラマ「放課後カルテ」(日本テレビ系/毎週土曜21時~)でヒロインの小学校教師、篠谷陽子を演じる。まじめな先生という設定で、地上波連ドラ単独初主演となる松下洸平が演じる無愛想な学校医とのコンビネーションが注目される。

 森川葵に初めてインタビュー取材したのは10年ほど前。当時彼女は19歳で、前年に宮藤官九郎・脚本のドラマ「ごめんね青春!」(TBS系)に出演したころだったが、将来の目標を聞くと「自分の好きなものを好きって言える人でありたい」(「月刊エンタメ」2015年3月号)と答えてくれた。その言葉に、自分の個性を大事にしている女の子なんだなと感じた。ブレない姿勢は、15年に映画「チョコリエッタ」で森川とダブル主演した菅田将暉に通じるものがある。

 1995年6月17日生まれ、愛知県出身。「ミスセブンティーン2010」グランプリに選ばれ、15年まで「Seventeen」専属モデルとして活躍。15年に「テディ・ゴー!」(フジテレビ系)で連ドラ初主演。

 宮藤官九郎脚本・監督の映画「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」(16年)で神木隆之介が憧れていた同級生、ドラマ「ナンバMG5」(フジ系.22年)での間宮祥太朗の初恋相手など、主人公が憧れるヒロインを演じることも多い。

 企画ごと他局に移籍して10月から同じ制作会社によってTBS系でレギュラー放送が始まったことで話題を集めた「巷のウワサ大検証!それって実際どうなの会」の“前身番組”「それって!?実際どうなの課」(中京テレビ制作・日テレ系)ではダーツやビリヤードなどのウルトラC技を次々クリアして、驚異的な速さでテクニックを会得することから「ワイルドスピード森川葵」の異名が付けられた。

 中でも、カップを積み上げて元に戻す時間を競うスポーツスタッキングでは日本代表としてアジア大会に出場して金銀銅、3つのメダルを獲得した。

 ただし、本業の演技に関しては話は別で、そうした「なんでもできちゃう才能」で感覚的にやっているのではなく、こつこつ時間をかけて積み重ねて、演じる役を彼女らしい色に染める。

 彼女の表情の豊かさと落ち着いた存在感は、色づく紅葉を眺めているように、引きつけられる。食欲の秋・読書の秋・スポーツの秋などと並んで、「森川葵の秋」という言葉を自分の心の辞典に加えたい気がする。 (次回は趣里)

(高倉文紀/美少女・女優評論家)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください