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ジャンポケ斉藤は吉本を解雇…スキャンダルで「消える芸能人」「乗り越える芸能人」はココが違う

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月17日 9時26分

ジャンポケ斉藤は吉本を解雇…スキャンダルで「消える芸能人」「乗り越える芸能人」はココが違う

斉藤慎二(C)日刊ゲンダイ

【芸能界クロスロード】

 1984年から流れていた「禁煙パイポ」のCM。スーツ姿の真面目そうなサラリーマンが右手の小指を立て、「私はこれで会社を辞めました」と呟く。そんな昔のCMを思い出したのがお笑いトリオ“ジャングルポケット”の斉藤慎二(41)の性加害事件だった。

 今年7月、新宿区の路上に駐車したロケバス内で、斉藤は共演していた20代のインフルエンサーの子にわいせつ行為を行った。女性は警察に被害届を提出。「不同意性交、不同意わいせつ」の疑いで書類送検された。双方の主張に食い違う点もあり、起訴か不起訴になるかは不透明だが、行為のあった場所がロケバス内とは驚きだった。

「ロケバスをわいせつ行為の場所として使ったのですから、本来、番組にも謝罪しなければならないこと」(テレビ関係者)

 番組にも迷惑をかけた斉藤を「かばう余地なし」と判断した吉本は即座に解雇した。冒頭のCMを斉藤バージョンにすれば、「私はこれで吉本を辞めさせられました」となる。

 芸能人の密会現場の相場といえばホテル・自宅が圧倒的に多い。過去には「バレにくい」として、車で郊外のモーテルを利用する俳優もいた。最近では歌舞伎町のラブホテルの出入りを撮られた女優もいた。4年前にはアンジャッシュの渡部建が不倫相手と「多目的トイレ」を利用していたことが話題を集めた。

 単なる浮気ならそう傷も深くならなかったろうが、多目的トイレ内を使用したことは、社会人としても失格。渡部の受けたダメージは大きく、地上波に完全復帰できないでいる。

 斉藤は想像もできなかった、まさかのロケバスだ。今後、復帰するにもロケバスの不正使用は芸人人生の妨げになるだろう。

「文春」と裁判中の松本人志も女性と合意があったか否かが争点とされているが、女遊びの手段も問われている。後輩芸人に女性を集めさせて、ホテルのスイートルームで「殿様のような遊び」をしていたことは松本のイメージダウンとなったが、カリスマ司会者の松本の復帰を待ち望むファンも多い。芸能関係者は、「松本の気持ち次第で戻れるだろうが、長い休業でお笑いをやるモチベーションがあるかどうかと、その時テレビが松本を必要としているかどうかでしょう」という。

「芸人は粋に遊ぶ」の言葉はすでに死語に近い。女遊びで一線から外れる時代だが、度重なるスキャンダルを乗り越えてきた芸人もいた。シンガー・ソングライターからピン芸人に転身し、「ラーメン・つけ麺、僕イケメン」のフレーズで人気者になった狩野英孝だ。

「イケメンとやさしさ」で業界でも評判のモテ男だったが、最初の結婚から6日後に不倫が発覚。その後離婚。独身に戻ると二股どころか6股騒動を起こし、未成年女性と淫行疑惑まで報じられた。それでも乗り越えたのは「誠実さ」だった。「もっとも芸能リポーターに囲まれた芸人」はその都度神妙な顔で対応。自分の言葉で謝罪した。素直な気持ちは見る人に伝わり、いつの間にか許された。

 相変わらずイジられキャラだが、再婚を機に俳優・声優でも活躍。最近はYouTuberとして登録者数は200万人を超える人気。スポーツの世界には「強い者が勝つのではなく、勝った者が強い」という言葉がある。

 芸人の世界はスキャンダルに打ち勝った者が生き残る。

(二田一比古/ジャーナリスト)

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