ジャンポケ斉藤の「いじめ告白」に欠けていた“寄り添う”視点…性加害でいじめ被害者に風評被害も
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月17日 9時26分
斉藤慎二(C)日刊ゲンダイ
元ジャングルポケットの斉藤慎二(41)が、ロケバス内で20代女性に性的行為をした不同意性交と不同意わいせつの疑いで警視庁に書類送検されたことで、いじめ被害者へ思わぬ余波が広がっている。
斉藤は2020年7月3日付の読売新聞の連載「STOP自殺 ♯しんどい君へ」の中で告白したいじめの体験談が反響を呼び、その後いじめなどで悩む読者のお悩み相談の連載を担当。22年6月には静岡市の学校で講演会を行うなど、いじめ被害者代表として、メッセージを発信し続けていた。
インタビュー記事では「給食をよそってもらえない」「姿勢が悪い」と彫刻刀で背中を刺され、「死ね」「生きている価値がない」などの暴言を浴びた」と当時のいじめ被害を語り、担任の先生には「斉藤くんにも原因があるかもしれないね」言われたことなどを明かしている。
斉藤のいじめ被害告白に救われたという親子が続出し、斉藤を支持する人も一気に増えたが、今回の性加害の一件により、《いじめられた経験がある人って確実に人格歪むと思うんだよね》といった、いじめ被害者へのネガティブな偏見がネットで散見され始めている。いじめ被害者にとっては、風評被害以外の何物でもないだろう。
■「いじめられている側は一生忘れない」と強く訴え続けてきた斉藤
「以前から、斉藤さんのいじめ告白の内容には少し違和感を抱いていました。『いじめをなくすためにはどうすれば良いか?』という視点ではなく、被害者視点での『こんなことをされた』という告発みたいな話が主だったからです。もちろんいじめを乗り越え、芸人として成功する斉藤さんの姿に、勇気づけられていたお子さんも多かったと思いますが、今現在いじめ加害者、被害者になっている両者に寄り添う視点がなければ、いじめをなくすための正しい議論に転じていきません。そういった意味でも斉藤さんのいじめ告白は、芸能人として成功し、いじめ加害者に復讐できる立場となったことで、承認欲求を満たすものとして受け取られるリスクもあると感じていました」(いじめ被害者支援関係者)
いじめ加害者に対し、「いじめられている側は一生忘れない。一生恨んでいる」とインタビューや講演会で強く訴え続けてきた斉藤だが、今度は自らの性加害により、それを言われる側となったことで、世の中のいじめ被害者へのネガティブな偏見を増幅させる結果となっている。
「斉藤さんがいじめ被害者の代弁者としての役割をメディアでも果たしていたということは、逆に何か問題を起こせば、いじめ被害者の代表者として、今いじめられている子どもへたちにも『やっぱりいじめられる方に問題があるのではないか?』という悪印象が向けられるリスクもあるということです。斉藤さんにはその意識と覚悟をしっかり持っていていただきたかったと思いますし、『今いじめ被害を訴えたら斉藤さんのように偏見の目で見られるのでは無いか?』と、子どもたちがますますいじめ被害を訴えにくくなってしまう懸念もあります」(同)
冒頭で紹介した読売新聞の記事タイトルは〈無理に笑わなくていい/つらいとき 誰か頼って〉というものだった。お笑い芸人でありながら、いじめに悩む子どもたちへ<無理に笑わなくていい>という斉藤のメッセージに救われた人たちも間違いなくいただろう。それだけに、被害者から加害者へと転じた、斉藤の罪は重い。
(取材・文=SALLiA)
◇ ◇ ◇
斉藤の妻・瀬戸サオリが「一部事実と違う報道されています」と反論したことで、瀬戸のインスタには批判が相次いだ。今も投稿は削除されていない。【あわせて読む】妻・瀬戸サオリの反論が"トドメ" ジャンポケ斉藤は消滅危機…インスタには4歳の息子の写真がまだ…もご覧ください。
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