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梅毒の新規感染報告件数…過去最悪の前年を大きく上回る神奈川、岡山、茨城

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月17日 9時35分

梅毒の新規感染報告件数…過去最悪の前年を大きく上回る神奈川、岡山、茨城

(C)日刊ゲンダイ

 国立感染症研究所は15日、感染症発生動向調査(IDWR)速報データ第40週(9月30日~10月6日)を発表した。

 梅毒の新規感染報告件数は新たに232件が加わり、年初からの累計数は1万1128件となった。現在の方式で統計を取り始めて以来、過去最多を記録した前年同期の累計数1万1546件に比べて、マイナス418件となった。

 この数字は第34週マイナス660件、第35週マイナス597件、第36週マイナス549件、第37週マイナス495件、第38週マイナス505件、第39週マイナス494件と推移。徐々にマイナス幅が縮小している。この数字が前週より「悪化」は27道府県、「変わらず」が8県、「改善」が12都県だった。

 ちなみに第40週時点で過去最多の昨年を上回ったのは19都府県で、下回ったのは27道府県、変わらずは1県だった。上回った件数が目立つのは、神奈川、岡山、茨城など。下回りが顕著だったのは北海道、広島、大阪、兵庫、福岡などだった。

 性感染症の専門医で「プライベートケアクリニック東京」新宿院の尾上泰彦院長が言う。

「全国の新規感染者報告数の累計は過去最悪だった昨年を下回っていますが、徐々に下回る幅が減少しているのが気になります。警戒したいのは第39週でついに昨年を上回った東京です。第40週は第39週よりも1件“改善した”とはいえ、依然として過去最多を上回るペースです」

 東京都が独自集計した第40週では、新規75件・年累計2888件。感染研の新規57件・年累計2841件と異なるのは、東京都の数字が保健所が報告を受理した件数に対し、感染研の数字は医療機関が梅毒と診断した件数だから。基本的に両者の数値は同じになるはずで、見方によっては東京都の数字は先行していると見れなくもない。

 ちなみに東京都集計の新規75件の内訳は、男性40件、女性35件。年代は10代1件、20代32件、30代16件、40代13件、50代8件、60代4件、80代1件だった。推定感染経路は72件が性的感染(同性間8件、異性間56件、両性間3件、性別不明5件)、不明3件だった。

「東京都の年累計の分析では、新規感染報告件数は20代女性の680人がダントツに多い。依然として若い女性の間で梅毒感染が広まっていることに注意が必要です」(尾上泰彦院長)

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