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NHKは「人権より視聴率」で旧ジャニーズ解禁の愚…「活躍や話題性を理由に起用」は“方便”

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月18日 11時42分

NHKは「人権より視聴率」で旧ジャニーズ解禁の愚…「活躍や話題性を理由に起用」は“方便”

NHK(C)日刊ゲンダイ

 NHKが16日、定例会長会見で旧ジャニーズ事務所のタレントの起用を再開すると発表した。

 稲葉延雄会長は「被害者への補償と、再発防止への取り組みに加え、両社の経営の分離も着実に進んでいることが確認できた。こうしたことから、10月16日をもって、制作現場の判断で出演依頼を可能とする」と発表。例年11月中旬に紅白の出場歌手の発表があるだけに、このタイミングでの解禁宣言は“紅白”対策であることは明らか。ジャニーズ事務所の創業者である故ジャニー喜多川氏による児童性加害問題について「これで全て終わったわけではない」とは言うものの、昨年の低視聴率を踏まえれば確実に数字が見込める旧ジャニーズ勢には喉から手が出るほど出演してほしいはず。しかしながら、NHKのまるでミソギを終えたかのような態度は、被害者の人権よりも視聴率の方が優先だと宣言したに等しい。

「旧ジャニーズを引き継ぐスマイルアップ社もスタートエンターテイメント社もメディア各社の会見開催要請には一切応えないままダンマリのまま逃げ切るつもりでしょう。カレンダーも発売再開になるし、なし崩し状態です」(マスコミ関係者)

 スタート社で紅白出場候補として名前が挙がるのがSnow Manとなにわ男子である。「Snow Manは新曲リリースのたびにSNSもバズり、各メンバーの活躍も目覚ましく、事務所内でダントツの人気を誇る。「なにわ男子は特にティーンに人気。若者の視聴率をとりたいNHKからすれば絶対に外せない」(テレビ関係者)という。

■「天声人語」も猛批判

 芸能リポーターの川内天子氏はこう言う。

「今年は、Creepy Nutsほか初登場候補が粒ぞろいで、ボーイズグループも増えていますが、旧ジャニーズのタレントを何が何でも起用したいということでしょう。辞めジャニのNumber_iも出場が確実視されていますから、Snow ManとSixTONESが出場すれば、3組ともタッキー社長プロデュースで話題になるし、King & Princeが出場すればNumber_iとの共演でも話題になる。性加害問題は解決に至っていませんが、NHK的には今年の活躍や話題性を理由に起用したという言い訳ができます」

 17日の朝日新聞「天声人語」は「いくつものなぜに、旧ジャニーズ側は具体的に答えようとしていない」「今年の紅白歌合戦を、私は楽しめないかもしれない」と書いたが、これが常識的な感覚だろう。人権よりも数字を優先し、紅白のV字回復をもくろむNHKは愚かというしかない。

朝日新聞「天声人語」も猛批判

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