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テレビ地上波で「お仕事ドラマ」はそろそろ限界? コンプラ厳しすぎ、大炎上と隣り合わせ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月20日 9時26分

テレビ地上波で「お仕事ドラマ」はそろそろ限界? コンプラ厳しすぎ、大炎上と隣り合わせ

「無能の鷹」でヒロインを演じる菜々緒(C)日刊ゲンダイ

 地上波の“秋ドラマ”が続々とスタート。警察モノや医療モノ、法廷モノといった定番は変わらず人気だが、あるドラマ制作会社関係者は「お仕事ドラマやビジネスドラマは難しい。地上波では限界かも」と漏らす。

 確かに今期は、フツーの会社を舞台にしたドラマが見当たらない。せいぜい菜々緒(35)が主演の「無能の鷹」ぐらいか。それだって同名の人気コミックが原作の〈超・脱力系お仕事コメディ〉(公式HPから)だ。〈有能オーラが半端ないのに圧倒的無能なヒロイン〉を菜々緒が演じている。

「今はセクハラ、パワハラなどコンプラの縛りがきつすぎる。一般的な職場などリアルな設定になればなおさら、セリフに気を使う。ひとつ間違えれば大炎上でしょ。かといって、人畜無害なキャラばかり登場させたらドラマになりません。ある意味、セクハラ、パワハラ上司もいたからお話として成立したわけです。でも今はNG。お仕事ドラマの方が撮るのが難しいんです」(前出のドラマ制作会社関係者)

「無能の鷹」は荒唐無稽なコメディーだから許されるだろうと思いきや、脚本家でライターの源祥子氏は「それでも〈こんな人が職場にいたら困ります〉と大真面目に書き込む視聴者も結構いるんです」とこう続ける。

「10年ぐらい前からですかね、脚本に対してもコンプラ、コンプラとうるさくなってきて、例えば大ヒットドラマ『半沢直樹』に出てくる、大和田常務に土下座させるシーンなんて、今は許されるかどうか……現実の職場の方がコンプラの縛りはもっと厳しくて、つらいわけで、ドラマぐらいは“お仕事”から離れたいというのが、視聴者の本音かもしれません」

 先日、あるアラサー女性のXが大バズり。

〈新人に何かを教える時に「一回教えたよね?」を言うやつはクソ、仕事できないのはお前〉〈これ言うやつは人に教えることに全く向いてないし新人潰し〉

 そのポストに〈社会は一回教えたら覚えて当たり前〉なんて否定的な反応もあるが、〈一方的に「言う」だけで伝えたって思ってる〉〈禁句にした〉なんて肯定的な意見もかなり目立つ。

 大手メーカーの40代人事担当者は「〈メモぐらい取れよ!〉と叱責したらアウト。今どきの上司は肩身が狭い。上司のパワハラにもめげず若手が成長、なんてお仕事ドラマの方が現実から乖離しつつありますよね」と言う。

 むしろ「無能の鷹」の方がリアル?

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