1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

自由で訳の分からない 山田孝之が魅力的な存在でいられる理由【今週グサッときた名言珍言】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月20日 9時26分

自由で訳の分からない 山田孝之が魅力的な存在でいられる理由【今週グサッときた名言珍言】

山田孝之(C)日刊ゲンダイ

【今週グサッときた名言珍言】

「これで、この仕上がりか」
 (山田孝之/フジテレビ系「ボクらの時代」10月13日放送)

  ◇  ◇  ◇

 山田孝之(40)といえば俳優界でも随一で“自由”な活動をしているというイメージがある。そんな山田の父も“自由人”だった。喫茶店を営みながら骨董品や本を収集し、小説も書いていた。60歳を過ぎた頃には「路上ライブの旅を目指します」との連絡をしてきたという。そんな父と自分を重ねて語った一言が今週の言葉だ。

 2003年に「WATER BOYS」(フジテレビ系)でドラマ初主演を果たして以来、メジャーど真ん中の映画・ドラマに出演し、人気を集めていた山田。何かおかしな方向に進み始めたのは、10年代に入ってから。

 11年にメジャー路線とは真逆のチープでバカバカしいパロディードラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズ(テレビ東京系)を始めると、15年には「自分の『軸』がないから、役と自分を切り離せなくなった。自分らしい軸をつくる作業をやってみたい」と言って突如、赤羽に住み始めるフェイクドキュメンタリー「山田孝之の東京都北区赤羽」(テレビ東京系)に出演した。

 後者の構成を務めた竹村武司とはそれ以前からの友人で、いまでは「僕の頭脳」(TBS系「A-Studio+」21年6月4日)とまで評す。その後、竹村とはテレビ東京系の「山田孝之のカンヌ映画祭」「緊急生放送!山田孝之の元気を送るテレビ」や、NHK・Eテレで「植物に学ぶ生存戦略 話す人・山田孝之」などを共につくっている。いずれも訳の分からない“変”な番組である。

 竹村は「お互い、愉快犯気質なので、一緒にイタズラ考えてる中学生の感覚」(シー・エヌ・エス「FINDERS」18年7月18日)だと語り、山田をこう評している。

「実は相当策士で、常に『山田孝之を俯瞰して見ている山田孝之』がいるんですよ。プロデューサーでありプレイヤーであるっていうところが最大の強み」(同前)

 冒頭の番組で、山田は新しいことをやり始めることに躊躇する人に向けて「とりあえずやってみたらいい」と言葉を送っていた。「やらないと不安を最初に考えちゃう。仲間を先に探そうとするんだけど、いないんだよ、仲間なんて最初は。とにかく一歩踏み出していけば、どっかで一歩踏み出した人と方向がなんとなく一緒だったら、いつか交わって仲間になるんじゃない? それでチームができていく」と。

 そうやってできた竹村のような仲間と山田は「訳の分からない」ことをやり続けている。だからこそ「訳の分からない」自由な存在のまま、魅力的なのだ。

(てれびのスキマ 戸部田誠/ライタ―)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください