DeNA勢い萎む連夜の自滅…采配ことごとく裏目で7年ぶり日本S王手から崖っぷち
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月21日 11時23分
DeNA三浦監督(C)日刊ゲンダイ
3連勝から一転、崖っぷちに追い込まれた。
7年ぶりの日本シリーズ進出に王手をかけていたDeNAが連敗。1勝のアドバンテージを持つ巨人に3勝3敗のタイに持ち込まれ、試合後の三浦大輔監督(50)は、「戦っている内容は悪くない。もう一度全員で集中し、切り替えてやるしかない」と話した。
評論家の橋本清氏がこう言う。
「やはり、先発・浜口の交代機でしょう。わずか1安打だった浜口を五回から山崎にスイッチ。代わりばなに、先頭打者の巨人の伏兵・中山に先制弾を浴びてしまった。浜口は立ち上がりこそ制球が安定せずに一回、二回で34球を要しましたが、三回、四回は無安打3奪三振。完全にリズムを取り戻し、まだ54球しか投げていなかった。当初から『3イニング』の予定だったそうですが、打ちあぐねていた巨人サイドからすれば、“助かった”と感じる交代だったと思う。決勝弾を浴びた山崎を責めるのは酷で、七回以降を働き場所とする投手からすれば、浅いイニングからの登板はリズムがつかめないもの。三浦監督の継投策は積極的というより、むしろ早く試合を終わらせたいという焦りに見えた。自ら試合の主導権を手放してしまったのは確かです」
三浦監督は五回1死一塁のチャンスで打席が回ってきた浜口に「代打・フォード」を告げたわけだが、「ここにも疑問が残った」と橋本氏がこう続ける。
「守る巨人サイドからすれば、2死になっても送りバントで走者を二塁に進められた方がイヤだったと思います。マウンド上の山崎伊織はシュートに加えて、フォークの割合が多い投手。走者二塁なら、余計にワイルドピッチに気を使わざるを得ず、フォークの制球が甘くなる可能性がありますから。0-0の展開でスコアリングポジションに走者を背負えばプレッシャーもかかります。しかし、DeNAベンチは強攻策を選び、フォードは三飛。そもそもシーズンでわずか4安打、1本塁打のフォードに怖さは感じません」
前日19日には守備の乱れで巨人に初勝利を許した。連夜の自滅で、DeNAの3連勝の勢いは萎んでしまった。
◇ ◇ ◇
21日の試合で巨人からはエース戸郷が先発するが、戸郷は対DeNAに関して「不吉すぎるデータ」がある。実際、CSファイナル初戦でもまずまず好投しながらも負け投手になった。いったいどんなデータなのか。
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