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阪神藤川監督に期待大、「くすぶる2人の高卒ドラ1」再生工場…プライド高い藤浪も心酔した手腕

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月21日 11時40分

阪神藤川監督に期待大、「くすぶる2人の高卒ドラ1」再生工場…プライド高い藤浪も心酔した手腕

阪神・藤川球児新監督(C)共同通信社

 就任早々、みやざきフェニックス・リーグを視察するなど、精力的に動いている阪神の藤川球児新監督(44)。

 投手出身の青年監督の誕生で、球団内ではくすぶる「高卒ドラ1」2人の再生と飛躍に期待感が高まっているという。

 西純矢(23)、森木大智(21)の両右腕だ。

 西純は5年目の今季、わずか4試合登板で0勝1敗。3年目の森木も一軍登板はなく、二軍でも21試合で0勝0敗、防御率11.32と散々だった。

 ともにフェニックス・リーグに参加する中、藤川監督は西純の投球をチェック。「すごく課題は見えた。改善できるなというふうに正直思いました」と、改造プランを温めている。森木についても、同郷の高知出身で同じ「高卒ドラ1右腕」として気にならないはずがないだろう。

 藤川監督は現役晩年、後輩投手に対して懇切丁寧に助言を送ってきた。

 そのひとりが当時、過度の制球難に悩まされていた藤浪晋太郎(現メジャーFA)だった。

「藤浪が一、二軍を行ったり来たりしていた当時は首脳陣もお手上げで、事実上の放任状態でした。そんな中、救いの手を差し伸べたのが球児だった」(放送関係者)

 藤川監督はメジャーや四国IL高知を経て2016年に阪神に復帰して以降、藤浪のことを気にかけ、藤浪もまた藤川先輩の助言を仰いだ。古株のOBが言う。

「球児が現役を引退した20年、藤浪は9月まで先発として結果を残せなかったが、ファームで技術面について事細かく助言を受けたことで中継ぎとして復活を果たした。時には球児がブルペンで真後ろからチェックし、『今のはいい感じで体重が乗っているよ』などと1球ごとに声を掛けることも。プライドが高くて聞く耳を持たないと言われた藤浪ですが、球児の助言だけは熱心に聞いていました」

 今の西純や森木ら若手・中堅投手にとって、通算245セーブ、164ホールドで名球会入りした藤川監督はレジェンド中のレジェンド。説得力は申し分ない。球団はなおさら、「藤川再生工場」に期待を寄せているというわけだ。

  ◇  ◇  ◇

 それにしても、藤川監督の就任会見を見て、「ベラベラと明朗快活に言葉を発する一方、肝心の中身は意味不明」と感じたファンは少なくない。これについて「仕方のない面もある」とは、虎党の文芸表現学の専門家。いったいどういうことか。その「特殊事情」とは。

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