NHKスペシャル「ジャニー喜多川」特集も“字幕”は抵抗か言い訳か。真意を巡って視聴者モヤモヤ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月21日 15時50分
字幕の真意は?(C)日刊ゲンダイ
NHKスペシャル『ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像』が、20日に放送された。2019年に死去したジャニー喜多川氏のルーツをたどり、アメリカ日系人社会での来歴から、ジャニーズ草創期からのジャニー氏の性加害に関する証言、さらに姉のメリー氏による“メディア支配”についてなどを取り上げた。一方で、性加害問題をスルーしてきたマスコミ、特にNHK自身の責任については曖昧な描かれ方だった。
「元テレビ東京の局員が顔出しして出演し、メリー氏の圧力が明らかになったエピソードを語ったり、元NHKの理事でSTARTO ENTERTAINMENTの顧問を務めている若泉久朗氏に直撃する様子が放送されましたが、若泉氏からは証言を得られず。NHKをめぐっては、局内のトイレでジャニー氏から加害を受けたと証言した男性の存在が報じられていて、視聴者からは若泉氏以外の視点でもNHKの責任を検証をしてほしいという声が出ています。また番組終了後、被害者遺族に対するSMILE-UP.社の不誠実な対応は《まだ反省していない》と大炎上しました」(旧ジャニーズ担当記者)
番組終盤では初代『ジャニーズ』のメンバー・中谷良さん(享年74)の姉が出演。SMILE-UP.社の対応について描かれた。当初は平謝りだった同社だが、時間が経って、ジャニー氏からの性加害を“暴露”した中谷さんの著書『ジャニーズの逆襲』を理由に、中谷さんの姉には“補償をしない”と受け取れる連絡がきたと明らかにした。
その後、中谷さんの姉と同社補償本部本部長との電話の音声やりとりが公開。本部長が「誰が何を謝るんだというのが分からなくて。本人たちが死んじゃってるんで」「おっしゃっていることは分かるけど、本を書かれて(旧ジャニーズ事務所が)痛めつけられたのは間違いないんで」などと開き直っていたのだ。
後味の悪いタイミングで番組は終了。最後に画面いっぱいに字幕が入り、NHKが旧ジャニーズタレントへの出演依頼を可能とする発表をしたことに対するコメントを表示した。
「この問題はこれで終わったとは考えていません。NHKも当時の認識や対応が十分ではなくメディアの責任を果たせなかったと自省しています。改めて性加害をはじめとする人権侵害は決して許さないという姿勢を取引先も含めて浸透させ新しい事実が出てきた場合の検証は報道・番組を通じて行い公共放送としての役割を果たしていきたいと考えています」
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