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J2降格の鳥栖「八百長疑惑騒動」の深層…煽情的ワード散りばめアクセス増狙いか

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月23日 11時37分

J2降格の鳥栖「八百長疑惑騒動」の深層…煽情的ワード散りばめアクセス増狙いか

町田の黒田監督と金コーチ(C)Norio ROKUKAWA/office La Strada

「J2降格の鳥栖に八百長疑惑」というタイトルのネット記事が波紋を呼んでいる。

 コトの発端は山口県の地方紙「山口新聞」運動面の記事だ。

 J1鳥栖は19日の京都戦に敗れて来季のJ2降格が決まった。

 翌20日、山口新聞が<クラブ幹部の判断が混乱を招いた。今季序盤。監督(のさい配)に疑問を持つ幹部が、他のJ1クラブのコーチに助言を仰ぐようになった。同コーチは旧知の選手、スタッフに直接指示を出してプレーに迷いを生じさせた>と報じた。

 これがネットを大いにザワつかせた。

 町田の金明輝コーチは2021年オフに鳥栖の監督を退任後、在任中にパワハラ行為があったと日本サッカー協会に認定され、ライセンス資格をS級からA級に格下げされた。

 S級を再取得して23年にJ2町田のコーチに就任してJ2初優勝・J1初昇格と24年のJ1優勝争いの原動力となった。 

 その金コーチが鳥栖の選手たちにアドバイスを送ったことが<試合の戦略・戦術・起用・トレーニングなど第三者や部外者への開示禁止><監督やコーチなど育成部門の責任者には守秘義務がある>など「Jリーグ規約に抵触するのでは?」と話題になり、ネット記事の見出し「八百長」が火に油を注いだ。

 サッカー関係者がこう解説する。

「町田の金コーチが、勝つためにどうプレーをすればいいのか、あれこれアドバイスを送ったとしても、対戦相手のいることなので勝てる保証なんてないし、もちろんJリーグの規約違反にもならない。そもそも『こういうプレーをやってわざと負けろ』と言ったわけでもない。さらに金コーチが所属している町田が現在、ネット上で誹謗中傷にさらされており、これに町田の親会社サイバーエージェントの藤田社長が刑事告訴を表明するなど話題となっている。パワハラ・町田・藤田・刑事告訴・八百長など煽情的なワードを絡めながら仕立てられた当該ネット記事は、アクセス増を狙ったものだ、とみる関係者は少なくありません」

 一部サッカー関係者の間からは「鳥栖監督時代の金氏とソリの合わなかったメディア関係者の入れ知恵」といった話も漏れ伝わってくる。ともあれ<八百長>呼ばわりされた当事者にとっては迷惑千万な話か。

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