日本ハム新庄監督はドラフト戦略に口出しするの？去就いまだ不透明も前日の最終会議に出席

新庄監督（Ｃ）日刊ゲンダイ

　続投か退任か──。

　ドラフト後に答えを出すと公言した日本ハムの新庄剛志監督（52）。

　そもそもドラフト会議は来季以降の戦力を補強する場なのだから、出席する以上、「続投」で腹は決まっているのかと思ったら、いまだフロントは新庄監督の真意を測りかねているらしい。

「新庄監督がドラフトで指名する選手に関して、影響力をもっているのは間違いありません。例えば昨年、フロントは1位候補を青学大の常広（現広島）と考えていたが、新庄監督の意向があって中央大の西舘（現巨人）に変わったと聞きましたから」

　とは日本ハムOB。ドラフト当日は西舘を1位で入札したものの、巨人と競合して交渉権を獲得できず、外れ1位だった大阪桐蔭の前田（現ソフトバンク）もクジで外して、外れ外れ1位で東洋大の左腕・細野を指名した。このOBがこう続ける。

「ただ、あの年は1位候補として常広と西舘と国学院大の武内（現西武）の3人が同じくらいの評価だった。しかも常広と西舘は同じ右腕だっただけに1位を西舘に変更したのです。けれども、新庄監督には自分がフロントの意見を覆したというような負い目があるらしい。なので自分の進退にかかわらず、今回のドラフトであれこれ言うのは自重すると思いますけどね」

　とはいえ、一昨年のドラフトで当時メッツの3Aだった加藤豪将を3位で指名したのも、新庄監督の要望だったといわれているだけに、自分が出席するドラフトで指名する選手に関して黙っていられるのかどうか。

　日本ハムは昨23日の午後、都内でドラフトに向けた最後の会議を行った。

　会議には新庄監督も参加。栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサーは1位指名について、「公表しないです。公表しないというか、相当話し合ったけど、決まりきってません。方向性は絞り、（決めるのは）明日です」と話した。

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　1位指名は非公表だったものの、つい先日、栗山CBOが二刀流高校生の指名を示唆したのは「ソフトバンクを牽制する狙い」があったという。いったいどういうことか。いま、何が起きているのか。

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