敗れた方はクビか…大谷を叱咤激励で動かすド軍監督、ジャッジを退場で鼓舞するヤ軍監督
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月25日 9時26分
審判やメディアへのシビアな接し方とは対照的に、選手からの評判は上々だ。ミスをしても選手を名指しで非難することはせず、監督室に呼んで注意するなど、コミュニケーションを欠かさない。ジャッジやコールのような高給取りのスター選手であっても扱いを変えない。
指揮官についてジャッジは「18年の就任から2年連続で100勝した実績がある。クラブハウスの雰囲気を常に理解しており、ミスで負けても決して選手に責任を負わせず、自ら批判の矢面に立っている。素晴らしい監督の一人だと思う」と話している。
大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言う。
「ヤ軍は今季から野球のアナリスト会社と契約し、データに基づいた選手起用、戦術を採用しているが、解説者時代に分析力を培ったブーン監督がそれをうまく活用している。チームはデータを基に今季、メジャー2年目のボルピーを遊撃に固定、ウェルズを正捕手に起用して新陳代謝を図った。ブーン監督は若手をうまく使いこなす上に救援陣の調子を常に把握しており、今季終盤に疲労のピークに達していたホームズをセットアッパーに配置転換して実績の乏しいウィーバーやケインリーをセーブ機会で起用。二線級の選手をうまく戦力として生かしたことが15年ぶりのリーグ優勝につながりました」
WSでの両軍による対決は43年ぶりとあって全米の注目度は高まっている。大リーグ草創期から続く因縁の対決に敗れた監督はクビが飛ぶ可能性もあるという。
◇ ◇ ◇
日本国民はもちろん、実はMLBやドナルド・トランプ贔屓の米放送局FOXまで、大谷を熱烈に応援しているという。いったいなぜか。大谷の活躍によって得られる「莫大なメリット」とはどれほどのものなのか。いま、米球界で何が起きているのか。
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