米大統領選の決着を見据え、気の早い投資家はこう動いている…米金融機関が注目リポート【経済ニュースの核心】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月25日 9時26分
24日、“スイングステート”のジョージア州で演説をするトランプ前米大統領(C)ロイター
【経済ニュースの核心】
日本なのに連日、11月5日投票の米国大統領選挙が報道されている。インド系カナダ人の英会話の先生は、「日本には米軍基地があり、小学校から英語を教え、まるで米国の51番目の州だね」と言った。
実際、株価は米国に一喜一憂、日本の首相に誰がなっても微風だが、米国は共和党と民主党で政策に大きな違いがある。日本への影響は軽視できない。
民主党のハリス氏と共和党のトランプ氏の支持率は拮抗。8年前のヒラリー・クリントン氏(民主党)とトランプ氏の選挙戦と様相が似てきた。このとき、得票数ではヒラリー氏が僅差で上回るも、選挙人数は232人で306人を獲得したトランプ氏に敗れた。
大半の州は、最多得票の候補が州ごとに割り当てられた選挙人を全て獲得する「勝者総取り方式」。大統領選挙のたびに勝利政党がかわりやすい振り子のような州をスイングステートと呼ぶ。民主党地盤の北東部や西海岸は、そのシンボルカラーにちなみブルーステートと呼ばれ、共和党地盤の中西部や南部はレッドステート。スイングステートは青と赤を混ぜたパープルステートといわれる。選挙人過半数の270票獲得には、スイングステートが鍵。米国主要メディアは、24年大統領選のスイングステートとして、アリゾナ州(選挙人数11)、ジョージア州(16)、ミシガン州(15)、ネバダ州(6)、ノースカロライナ州(16)、ペンシルベニア州(19)、ウィスコンシン州(10)を挙げている。
バンク・オブ・アメリカのストラテジスト、ハートネット氏は10月18日、トランプ氏が大統領選で返り咲き、上下両院議会選挙でも共和党が議会を支配する可能性が高まっているとした。投資家はトランプ氏が16年に当選した際に上昇した資産の保有を増やし始めていると指摘。過去1週間の値動きから、銀行株や小型株、ドルは「16年に見られた強気相場の動きを先取りしている」とリポートで述べた。
ハートネット氏のチームは、共和党が「大勝」し、上下両院とも制した場合、トランプ氏の政策、特に新たな貿易関税や減税、さらなる規制緩和が促進されるだろうとしている。
■僅差での勝敗ならば…
大統領が僅差での勝敗となれば、「選挙は盗まれた」と4年前と同様に騒乱が起こる可能性がある。上下両院の「ねじれ議会」も予想される。2000年の大統領選ではフロリダで共和党のブッシュ候補と民主党のゴア候補の票が僅差となり、再集計を巡って法廷闘争を繰り広げ、決着に時間を要した。今回はどうなるか……。
(中西文行/「ロータス投資研究所」代表)
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