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「カネは出すが口も出す」ヤ軍と「口は出さない」ド軍…両球団オーナーは正反対【ドジャースvsヤンキース 43年ぶり対決の舞台裏】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月25日 11時52分

「カネは出すが口も出す」ヤ軍と「口は出さない」ド軍…両球団オーナーは正反対【ドジャースvsヤンキース 43年ぶり対決の舞台裏】

大谷翔平(C)ロイター/USA TODAY Sports

【ドジャースvsヤンキース 43年ぶり対決の舞台裏】#4

 全米の野球ファンの人気を二分する両球団のオーナーは対照的だ。

 ド軍のマーク・ウォルター氏(64)は運営会社である「グッゲンハイム・ベースボール」の筆頭オーナーを務め、2012年に球団を買収。14年、ア・リーグのお荷物球団だったレイズを強豪に押し上げたアンドリュー・フリードマン氏を編成トップに招き、常勝球団の礎を築いた。

 同オーナーは、本業の投資顧問会社をニューヨークやシカゴで経営していることもあり、球団運営にはほとんど口を挟まない。昨オフ、大谷との契約時に同席したように、ベッツ、フリーマンらスター選手と大型契約を交わす際、顔を出す程度だ。

 一方、ヤ軍のハル・スタインブレナー氏(54)は何かと表に出てくるタイプ。ヤ軍の運営企業「ヤンキー・グローバル・エンタープライズ」のトップとして、自前のケーブルテレビ局を運営し、プロサッカーチームにも出資するなど、ビジネスを拡大。業績は右肩上がりで、経営者としては一定の成功を収めており、名物オーナーとして知られた父・ジョージ氏(故人)同様、カネは出すが口も出す。

 一昨年オフ、主砲ジャッジとのFA交渉に自ら出馬し、直々に主将に任命した。ポストシーズン進出を逃した昨オフには、投打の主力であるジャッジ、コールから、ブーン監督の手腕についてヒアリング。チーム運営において独裁ぶりが目立つのは父親譲りだ。

 ド軍はロサンゼルス、ヤ軍はニューヨークと東西の大都市に本拠地を構えている。マーケットの違いもあり、球団運営ではスタインブレナー氏に軍配が上がる。

 米経済誌フォーブスが発表した最新の大リーグ球団の市場価値は、ヤンキースが約1兆1570億円でトップ、約8300億円でドジャースが続く。大谷の加入でスポンサー企業が殺到したとはいえ、年間収益でもヤ軍の約1030億円に対し、ドジャースは約836億円。いずれもヤ軍の後塵を拝している。

 ド軍は来年3月、日本開幕戦を行うなど、海外市場開拓に積極的なだけに、世界の注目を集める大谷効果で、ヤ軍との差をどこまで縮められるか。

■大谷が会見「歓声や熱気を力に変えたい」

 ワールドシリーズ開幕を翌日に控えた日本時間25日、大谷が本拠地で会見。初の大舞台に向け「特別な試合だと思います。冷静にプレーできるかわからないけど、歓声や熱気を力に変えて頑張りたい」と話した。

 ジャッジ、ソトらの強打者については「どちらも素晴らしい選手。見習うことがある」と持ち上げた。

  ◇  ◇  ◇

 日本国民はもちろんだが、実はMLBやドナルド・トランプ贔屓の米放送局FOXまで、大谷を熱烈に応援しているという。いったいなぜか。大谷の活躍によって得られる「莫大なメリット」とはどれほどのものなのか。いま、米球界で何が起きているのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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