FA行使で揺れるソフトB甲斐拓也 待遇を求めるなら残留、出場機会重視なら移籍だが…
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月26日 9時26分
甲斐拓也(C)日刊ゲンダイ
全国で桜が狂い咲く「暖秋」の中、26日に日本シリーズが開幕する。
25日には監督会議が行われ、ソフトバンクの小久保監督とDeNAの三浦監督が出席。日本ハムとのCSを無敗で突破した小久保監督は「(メジャーの)ワールドシリーズと被るので注目が分散されるかもしれないけど、日本国民が喜ぶようなシリーズにしたい」と意気込んだ。
初戦の先発はソフトバンクが有原、DeNAはジャクソンと発表。有原の女房役は当然、甲斐拓也(31)だろうが、その正捕手がFAの行使で揺れているという。
昨年の契約更改では複数年契約の打診を断り、今季国内FA権を取得。「優勝したいから強いチームに行きたい」とFA宣言する選手もいるが、甲斐は正捕手になって以降は3度のリーグV、4度の日本一と、勝利経験は飽きるほどある。となれば、決断の材料となるのは条件か出場機会か。
前者なら一も二もなく残留だろう。ソフトバンクほど給料を弾んでくれる球団はないし、まして今季は成績もアップ。昨季は打率.202だったが、今季は.256。本塁打数こそ10本から5本と半減したものの、27打点から44打点、出塁率も昨季の.269から.317と軒並み数字は上がっている。まして今季は4年ぶりのリーグVを達成し、さらに日本一達成ならば十分、球団から好条件を引き出せる。
「一方、残留なら出場機会は減少するでしょう。甲斐は昨季の139試合から、今季は119試合と出場数が減った。これは球団が甲斐の後釜作りのため、様々な捕手に経験を積ませているからです。特に今季終盤は打撃に定評がある谷川原が、4試合10打席ながら打率.444とアピール。首脳陣も今後は谷川原を含め、甲斐以外の捕手陣の出番を増やす方針のようです」(球団OB)
待遇を求めるなら残留、出場機会重視なら移籍となりそうだが……。
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