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ラリー大好きだけどズボラもしたい…マイチェンしたGR ヤリス8ATが楽しすぎる!(小沢コージ)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月27日 9時26分

ラリー大好きだけどズボラもしたい…マイチェンしたGR ヤリス8ATが楽しすぎる!(小沢コージ)

全体のフォルムはヤリスに似ているが…(写真)小沢コージ

【小沢コージ クルマは乗らなきゃ語れない】

 GR ヤリス
 (8DAT 車両価格:¥5,330,000/税込み)

  ◇  ◇  ◇

 人の好みは千差万別。一見いなさそうなところにもお客はいるのかもしれない。ってなわけで、今年マイチェンした「公道を走れるラリーカー」ことGR ヤリスに、ユニークな追加グレードが登場した。GR ヤリス8ATだ。正確には“8DAT”(ダイレクトシフトAT)とも言う。

 要は今まで6MTしかなかったモータースポーツ向けモデルに、運転がズボラでラクチンな8AT仕様が追加されたのだ。

 知らない人のために説明しとくと、そもそもGR ヤリスとは、一見大衆コンパクトハッチのトヨタ ヤリスに似た、公道を走るレーシングカーだ。

 ツリ目の顔はまごうことなきヤリスだし、全体のフォルムも似ている。

 だが一般向けヤリスとGR ヤリスはほぼ別モノと言っていい。外板はデザインが似てるだけで5ドアが3ドアになってるし、ボンネットもルーフもドアも形状が違うどころか、軽量高剛性なアルミかカーボン樹脂製になっている。

骨格からエンジンからボディパネルまで別物

 フロアはリアにクラス上のカローラのパーツを使い、スポット溶接数を増加させた専用構造の少量生産モノだし、なによりエンジンが全然違う。

 排気量たった1.6ℓの3気筒ガソリンターボだが、ほぼレーシングユニットとして汎用の約倍の精度で相当な部分が手組され、マイチェン後のピークパワー&トルクは304ps&400Nmとさらに激速化!

 オマケに駆動システムはトヨタオリジナル開発のスポーツ4WDシステムGR-FOURで、大トルクに耐えられるだけでなく、前後トルク配分をモードによって自在に変えられる。

 そもそもWRC(世界ラリー選手権)用のホモロゲーション(認証)用モデルで、これをベースに本気のラリーカーを作るわけだから、骨格からエンジンからボディパネルまで別物なのだ。

 価格は500万円前後と高いし、買うのはモータースポーツファンばかりなので、一見6MT仕様さえあれば十分。だがトヨタ GRはあえて8AT、それも変速プログラムや変速スピードがツウ向けの8DATと組み合わせたのだ。

本物の手応えが得られる街乗りマシン

 正直運転好き向けの8AT、誰が買うのか? と思う。が、乗ってわかった。コイツがかなり楽しく使えるのだ。確かに足周りは硬く、普通の路面でもそれなりに飛び跳ねる。ラフな3気筒エンジンサウンドもうるさめ。

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