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楽天・石井一久SD「GM復帰」に聞こえてくる《防波堤にはなってくれない》の溜め息

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月28日 11時32分

楽天・石井一久SD「GM復帰」に聞こえてくる《防波堤にはなってくれない》の溜め息

先のドラフトで1位指名した明大・宗山(中)を訪ねた石井SD(左)/(C)日刊ゲンダイ

 チーム関係者も「驚いた」と言っている。

 楽天の石井一久シニアディレクター(SD=51)が、来季からGMに復帰することが決まったというのだ。

 石井SDは2018年9月に編成部門を統括するGMに就任。21年からは兼任監督を務め、専任監督として臨んだ23年を4位で終えてクライマックスシリーズ進出を逃すと、「優勝できなかったのは自分の責任」とユニフォームを脱いだ。

「そのままチームを離れるのかと思ったら、退任と同時にSDへの就任が発表された。名誉職との予想に反し、球団取締役の肩書きがつくと聞き、よっぽど三木谷オーナーの覚えがめでたいんだなと思ったものです。批判にさらされた今季限りでの今江敏晃監督(41)の解任も、石井SDが深く関わっているとチーム内ではもっぱらです」

 と、地元マスコミ関係者がこう続ける。

「GMとしてはFAで岸孝之、浅村栄斗、鈴木大地、トレードで涌井秀章に加え、田中将大の復帰を実現するなど、補強面では成果を出してきたものの、GMとして実質的に稼働した19年からの4年間で結局チームは優勝できずに3位2回、4位2回。現場は、選手起用にまで口出しする三木谷オーナーの介入に対する防波堤の役割を期待しましたが、『単なるオーナーの伝書鳩』という声があったのは事実です。選手が不振に陥ると、それがクリーンアップであっても、〝外したらどうか〟と天の声が降ってくると、困惑する首脳陣に対し、『そういう球団だからしょうがない。分かっているでしょ』という態度だったそうですからね。石井GMの復帰に溜め息が聞こえてきます」

 楽天は今オフ、2年契約の1年目だった今江監督を解任、三木肇二軍監督(47)を20年以来となる一軍監督に復帰させた。前回の三木監督もそうだったように、これでわずか1年で退任、解任となった楽天監督は6人目。ファンからは批判の声が挙がっているが、その怒りの矛先は石井SDにも向けられている。そのSDがGMに復帰して、ファンの不満、困惑はしばらく収まりそうにない。

  ◇  ◇  ◇

 そんな楽天が抱える問題がいまや腫物のようになっているレジェンド田中将大の扱いだ。いったいどういうことか。田中の周りで何が起きているのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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