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共産党は“裏金スクープ連発”で自民惨敗させるも議席減…強まる《政党名変えたら?》に党の見解は

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月28日 16時3分

共産党は“裏金スクープ連発”で自民惨敗させるも議席減…強まる《政党名変えたら?》に党の見解は

もどかしい…(C)日刊ゲンダイ

 第50回衆院選が27日、投開票され、自民党は公示前の256議席から大きく減らし、単独過半数(233議席)を割り込んだ。

 公明党と自民非公認候補を加えても過半数に届かず、石破茂首相(67=自民総裁)は難しい政権運営のかじ取りに直面することになる。

 自民の単独過半数割れは2009年以来15年ぶり。一方、立憲民主党は公示前の98議席から148議席、国民民主党も4倍の28議席にそれぞれ大幅増となった。

 自民惨敗の最大の理由は、派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件だろう。

 きっかけは日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」の2022年11月6日号のスクープだ。この報道を受け、神戸学院大学の上脇博之教授(66)が派閥の政治資金収支報告書などをコツコツと調査。派閥と所属議員のカネの出入りが合わず、パーティー券収入の一部が裏金化しているのではないかと検察に告発した。そして23年秋ごろに事態が大きく動き出し、現職国会議員が逮捕される前代未聞の事件に発展した。

 その後、自民党内では組織的かつ常習的に裏金作りが行われていたことが分かり、国民の怒りが爆発。さらに「しんぶん赤旗」は今選挙終盤になって、自民党が裏金事件を理由に非公認とした候補にも2000万円を振り込んでいた事実をつかみ、「裏金候補に裏金で裏公認」として、さらなる怒りの火に油を注いだわけだ。

 つまり、「しんぶん赤旗」の報道や上脇教授の地道な活動が今選挙の結果につながったのだが、もどかしいのはこうした一連の動きが共産党の票に結びつかなかったことだろう。共産党は今回、立憲など野党5党の「共闘」が整わず、小選挙区で前回のほぼ倍の213人を擁立。しかし、結果は公示前の10議席を下回る8議席だった。

■「赤旗」裏金問題スクープが自民党離れ→野党第一党への投票行為に

 SNS上ではこんな声がある。

《上脇先生のご奮闘と赤旗のスクープなくして、立憲民主と国民民主の勝利はなかったでしょうね。みんな感謝しよう》

《共産党=赤旗の裏金問題スクープが自民党離れ→野党第一党への投票行為に繋がった。共産党が政治を動かしたんだよ。それが議席増に繋がらないところが日本の政治の問題か》

 安倍政権下で起きた「桜を見る会」の私物化問題をはじめ、共産党は国会質疑などで次々と政権腐敗を指摘してきただけに、支持者らにとっては歯がゆい思いがあるのだろう。

 《党名を変えれば必ず大躍進》という投稿も目立つのだが、2009年2月4日付の「しんぶん赤旗」は<「いま共産党が注目されている。党名を変えたらもっと支持が広がるのでは」という人がいます。党名を貫いているのはなぜですか?(北海道・一読者)>という「問い」に対してこう答えている。(抜粋)

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