大谷の「左肩亜脱臼」症状は改善… 重症化&手術のリスク押してWS第3戦に強行出場へ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月28日 17時13分
大谷翔平(C)ロイター/USA TODAY Sports
熱望する世界一に向けて「欠場」という選択肢はないのかもしれない。
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は日本時間28日、あす29日のワールドシリーズ(WS)第3戦に向けて敵地ニューヨークのヤンキースタジアムで会見。27日の第2戦(ロサンゼルス)で左肩を亜脱臼した大谷翔平(30)について「精密検査の結果はドクターや医療スタッフが検討している」と説明。「ショウヘイは状態が改善していると言っている。練習してどう感じるか。素振りやケージで打って確かめる」と話した。
通常通り練習を行うそうで「彼は自分自身の体に関してよくわかっている。もし、彼が体調に問題ないと考えるなら、出場しない理由はない」と、第3戦で起用する方針を示した。
大谷は前日のヤンキース戦の七回に盗塁を試みて滑り込んだ際、左手をついて悶絶。トレーナーには脱臼の症状を訴え、交代した。指揮官は試合後、「(肩の)筋力や可動域に問題はない。今夜かあすに精密検査を受けるが、詳細が判明するまで2~3日はかかる」と説明していた。
20年以来4年ぶりのWS制覇がかかるド軍にとって大谷は欠かせない存在。本拠地で2連勝して勢いが増している指揮官は大谷の出場可否を当日ギリギリまで見極めるようだ。
仮に出場可能な状態だとしても、脱臼は再発を繰り返すリスクがある。ダルビッシュの同僚でパドレスの主砲フェルナンド・タティスJrは21年、左肩亜脱臼を繰り返し、翌年に患部の手術を強いられた。大谷は悲願のチャンピオンリングと引き換えに患部の重症化を招きかねない。
第3戦の相手先発は右腕シュミット。今季、レギュラーシーズンは5勝5敗、防御率2.85、ポストシーズンは2試合で0勝0敗、同3.86。この右腕に対し、大谷は通算3打数1安打、2打点、2三振。23年4月の対戦では打球速度188キロの強烈な一発を放っているが、果たして……。
◇ ◇ ◇
日本国民はもちろんだが、実はMLBやドナルド・トランプ贔屓の米放送局FOXまで、大谷を熱烈に応援しているという。いったいなぜか。大谷の活躍がもたらす「莫大なメリット」とはどれほどのものなのか。いま、米球界で何が起きているのか。
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