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大谷「左肩亜脱臼」楽観は禁物…《レギュラーシーズンなら欠場必至のはず》と専門家が警鐘!

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月29日 11時32分

大谷「左肩亜脱臼」楽観は禁物…《レギュラーシーズンなら欠場必至のはず》と専門家が警鐘!

第3戦にスタメンで出場した大谷翔平(C)イター/USA TODAY Sports

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 左肩亜脱臼でワールドシリーズ(WS)出場を不安視されたドジャース・大谷翔平(30)が、日本時間29日、敵地ニューヨークでの第3戦に「1番・DH」でスタメンに名を連ねた。

 試合前、会見したデーブ・ロバーツ監督は通常の練習メニューの8割をこなしたと明かし「MRI検査の結果、左肩に損傷はなかった。昨夜のケージでの打撃は力強かったし、彼は攻撃面で力を抜くことはないだろう」と話した。

 三塁手のマンシーによれば、28日にチームがニューヨークに出発する直前、大谷から選手間のグループチャットに「自分は大丈夫。プレーするつもりだ」というメッセージが届いたという。

 大谷は27日の第2戦の七回、二盗を試みてスライディングをした際に左手をついて負傷。試合後に検査した結果、「左肩亜脱臼」と診断された。メジャーでは投手、野手に限らず、大谷のような突発的なアクシデントで「脱臼」するケースは少なくない。元メジャーリーガーの井口資仁氏は昨28日のテレビ番組で自身も現役時代に同箇所を亜脱臼した経験から、「正常な位置に戻しておけばいいですが、だんだん痛くなって何度も同じことが起きる可能性がある。テーピングをして固めておく必要がある。安静が一番」と話していた。

 中日の元チームドクターで「亀戸佐藤のり子クリニック」の佐藤のり子院長がこう解説する。

「チームドクターや球団の医療スタッフが大谷選手に問題なしと判断した以上、患部の状態は深刻ではないのでしょう。『亜脱臼』ではなく、関節の『前方脱臼』であれば、関節唇損傷、骨頭と関節窩前縁や大結節の骨折、腋窩神経麻痺など合併症の可能性もあり、手術が必要になる場合もあります。今回の大谷選手のようなケースでも、レギュラーシーズンであれば、欠場を余儀なくされていたと思われます」

 痛めた左肩に不安がある状態で出場を続ければ、患部の悪化を招く恐れもある。7回戦制のWSは、この日の第3戦を含めて残り最大5試合。強打者の大谷がフルスイングすれば、左肩が再び、悲鳴を上げかねない。

 ドジャースの元トレーナーで、現在はマッサージやトレーニング指導などを行う「ルートヴィガー」(東京・港区)の深沢英之代表がこう言う。

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「このまま出場を続ければ、患部が炎症を起こして痛みが出る可能性はあります。一度、痛めているので、今回と同じような衝撃を受ければ、再び関節が抜けることも考えられます。大谷選手はスイングの際に左手で押し込む打撃スタイルのため、左肩に衝撃が走りかねません。幸いなことに利き腕ではありませんが、大谷選手にとってグラブを持つ左手は投球の際、重心移動などに重要な役割を果たすので、WS終了後には慎重な治療と入念なケアが必要です」

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