オリックスが本当に欲しかったのは佐々木麟太郎だった!ドラフト異例「15分間中断」の裏側
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月29日 11時32分
佐々木麟太郎(C)共同通信社
先週24日のドラフト会議で、異例のハプニングがあった。6位指名のオリックスの順番で15分以上も中断した場面だ。
NPB関係者がテーブルに呼ばれ、オリックス関係者との話し合いが始まった。岸田新監督はうなずきながら話し合いを聞く中、途中から別のNPB関係者が議論に加わり、順番が回ってから15分以上が経過した後、ようやくスタッフがテーブルを離れた。
その後、6位指名として名前が呼ばれたのは、NTT東日本の右腕・片山楽生。中断の理由について湊球団社長は「(指名が)NGという話ではなく、(名簿に)該当する選手は載っていないのでどうされますか? と。その場の話で取り下げた」と説明したものの、報道陣の「海外の選手か?」との問いには言葉を濁した。
オリックスは誰を指名したかったのかーー。「今秋、米スタンフォード大に入学した佐々木麟太郎(19=岩手・花巻東)ですよ」と、さる球界関係者が声を潜めてこう言った。
「高校通算140本塁打(公式戦18本)。花巻東の3年だった昨年は、プロ志望届を出していればドラフト1位指名が確実視されていた。スタンフォード大に留学した今年もプロ志望届を出していないが、米国の大学生を指名する際の明確なルールがない。オリックスは抜け道があると思ったんじゃないか。結局、指名しても入団させられる保証がなかったために引いたのです。昨年は『守れない』とか『インコースが打てない』とか、いろいろ言われたが、長打力は天下一品で、米国に渡ってから、さらに磨きがかかっています」
今季リーグ4連覇を逃し、5位に沈んだオリックスのチーム打率.238、71本塁打、402得点は、いずれもリーグワースト2位。リーグ優勝のソフトバンクに28ゲームもの大差をつけられた惨敗で得点力不足が課題だけに、爆発的なパワーを秘める佐々木を「秘密兵器」にしたかったとみられる。
◇ ◇ ◇
そんな佐々木の米国での待遇はすでに「メジャー級」で、超強力なサポート態勢が敷かれている。「日本のセレブ」「日本のスター候補」として、青田買いされた形だという。いったいどういうことか。佐々木の背後には何がいるのか。
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