育成契約は嫌だった?ドラフトで名のある高校球児が軒並み指名漏れのカラクリ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月30日 9時26分
U18日本代表の正捕手・健大高崎の箱山遥人(C)日刊ゲンダイ
今年のドラフトで目に付いたのは、プロ志望届を出しながら指名漏れした有名な高校生が多かったことだ。
U18日本代表の正捕手だった箱山遥人(健大高崎)や、同じく日本代表で甲子園に4回出場の右腕・高尾響(広陵)が指名漏れ。甲子園を沸かせた岡本琉奨投手(八戸学院光星)、小川哲平投手(作新学院)、颯佐心汰遊撃手(中央学院)らも指名されなかった。
セ・リーグのスカウトが言う。
「彼らはみな、事前に育成契約ならプロ入りしないという意思をプロ側に伝えていたのです。中でも小川、高尾は社会人、颯佐は大学を受け皿にしながら、支配下でのドラフト指名を待った。ただ、今年は人件費削減で、支配下指名を5人で打ち切った球団が4つあった。6人目以降の選手は育成で獲得するつもりだったのかもしれませんが、そんなプロ側の意向が選手たちに敬遠されたのですよ。契約金を安く抑えられ、なおかつ結果が出なければ2、3年でクビになるなんて、甲子園で活躍したり、日本代表に選ばれた選手のプライドが許さなかったのではないか」
とはいえ、指名漏れした名のあるドラフト候補の大半は、5位までにピックアップされるだけの実力がなかったということだ。
「それにしても育成はよくよく嫌われたもの。早大、法大、青学大、立正大などの選手に加えて、社会人を受け皿に育成を拒んだ大学生もかなりいたといいます。ドラフト前に育成契約を拒否した高校生に至っては20人はくだらないと聞きました」(同)
本来なら6位以下の評価だった名のある高校生たちが指名を見送られる一方で、育成で指名されたのは全国的に知名度が低かったり、無名校の選手が多かったわけだ。
◇ ◇ ◇
一部のスカウトからは「高校生を指名するのが怖くなった」「育成ならよほどの事情がなければ進学か就職すべき」という声も聞かれる。どうやら、選手とスカウトの関係は入団直後から一層、密になっていくのも関係しているようだ。いったいどういうことか。スカウトが漏らす苦悩と本音とは。
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