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フコク×ニチリン ゴム製品を扱う自動車部品メーカーを比較

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月30日 9時26分

フコク×ニチリン ゴム製品を扱う自動車部品メーカーを比較

「フコク」と「ニチリン」/(C)日刊ゲンダイ

【ライバル企業の生涯給与】

「上着がないと寒い」と思っていたら、翌日は夜になっても暑くてエアコンをつけないと眠れない。体調を崩している人がたくさんいそうです。

 天気も不安定で、前線が停滞し長雨になる地方は多くあります。自動車の運転中に突然大雨に襲われ、視界が悪くなり困った……なんてことも。

 今回は自動車部品のなかで、ゴム製品を扱う「フコク」と「ニチリン」の社員待遇を比較してみます。

 フコクは1953年に「富国ゴム工業」(東京都中野区)として設立。57年には埼玉県川口市に本社と工場を建設しました。主に自動車のワイパーシステム、ゴム製品、シール製品を製造しています。ワイパーブレードラバーの生産量は世界ナンバーワン。油圧ショベル用ビスカスマウント、ブレーキブースター用ダイヤフラムなど高シェアの製品を多く持ちます。

 ニチリンは1914年に東工業(鈴木商店の子会社)から分離独立し、神戸市でスタート。現在は自動車用や二輪車などのホース製造を得意としています。ブレーキホースや燃料ホースなど安全性に関わる部品を多く提供します。「InStepwiththeFuture」のスローガンを掲げ、グローバルサプライヤーを目指しています。

 業績はどうでしょうか。売上高はフコク(2024年3月期)が888億円、ニチリン(23年12月期)が706億円。営業利益は36億円と96億円、純利益は31億円と59億円です。有価証券報告書によると、社員の平均年収はフコクが592万9000円、ニチリンが733万6000円。役員報酬は1人当たり平均で950万円と2400万円となっています。

 年代別の推定年収は、30歳時はフコクが457万円、ニチリンが527万円。40歳時は568万円と654万円、50歳時は642万円と739万円です。

 生涯給与はこうなります。

▽フコク…2億500万円
▽ニチリン…2億6400万円

 両社社員がこの収入に応じた平均的な支出を行うと、65歳時の推定資産(貯蓄可能額)はフコク4725万円、ニチリン5752万円です。85歳時は605万円と420万円。どちらも安定した老後が待っていそうです。

(データ提供「Milize」=https://milize.co.jp)

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