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大谷2年連続本塁打王を支えた「漆黒バット」の謎を販売元に直撃…ヤ軍ジャッジも愛用「C」マーク

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月30日 11時46分

大谷2年連続本塁打王を支えた「漆黒バット」の謎を販売元に直撃…ヤ軍ジャッジも愛用「C」マーク

今季54本+3本の本塁打を量産した大谷(C)ロイター/USA TODAY Sports

 ドジャースの大谷翔平(30)は今季、54本塁打、130打点で2年連続の本塁打王と初の打点王。ナ・リーグの2冠に輝いた。ポストシーズンでも3本塁打を放ち、左肩を負傷しながらチームを牽引している。一方、ポストシーズンで不振が続くヤンキースのアーロン・ジャッジ(32)もレギュラーシーズンで58本塁打、144打点でこちらもア・リーグ2冠。メジャーを代表する2人の長距離砲には共通点がある。ともに米国に拠点を置く「チャンドラー・バッツ(以下チャンドラー社)」のバットを愛用しているのだ。

 2021年に株式会社エスアールエスを設立し、チャンドラー社の輸入総代理店を務める宇野誠一社長(56)に特徴などを聞いた。

■機密事項と口を閉ざし…

 ──昨春、侍ジャパンのWBC強化試合で大谷が阪神・才木浩人のフォークを左膝をつきながら右手一本でバックスクリーンへ一発。漆黒の「C」バットが話題になった。

「私は昨年2月のエンゼルスのスプリングキャンプで、ケージから豪快に打球を飛ばす大谷さんの映像を見て、これはもしかしてうちのバット? と知りました」

 ──大谷は22年まで全身アシックスの契約だったが、エンゼルス最終年の23年からバットをチャンドラー社に変更。日本では馴染みが薄かったが、なぜ変更を?

「以前からチャンドラーのバットを使っていたジャッジが、前年の22年に62本塁打でア・リーグ記録を塗り替えたのが大きかったんじゃないでしょうか。大谷さんは変更した23年に日本人初の本塁打王になったから、相性が良かったのでしょう」

 ──大谷は同じタイミングでグラブ、スパイク、小物などをニューバランスに変更。契約金が40億円超えなどといわれます。チャンドラー社も億単位の契約金を?

「米国の本社とやりとりをすることがありますが、大谷さんについては『コンフィデンシャル(機密事項)』と言われ、明かされません。メジャーリーガーが多く使うマルチ社やビクタス社は金属バットも生産していますが、チャンドラーは木製しか作っていないため、マーケットは限られます。これは臆測ですが、億単位の契約金などは一切なくて、本当に好きで使っていただいているんじゃないかと思います」

 ──「打球の最後のひと伸びが違う」と言いますが、バットにはどんな秘密が?

「飾っておきたいくらいピカピカで『きれいなバットだな』というのが第一印象。塗装技術が高いんでしょうね。メープル(カエデ)でもハードメープルという素材を使っていて、チャンドラー社のは特に硬いといわれています」

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