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泉房穂氏が指摘《腐ってる》の通り?“泥船”石破政権にメディア他人事のナゼ…旧民主党政権時はフルボッコ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月31日 9時26分

泉房穂氏が指摘《腐ってる》の通り?“泥船”石破政権にメディア他人事のナゼ…旧民主党政権時はフルボッコ

沈むのは時間の問題(C)日刊ゲンダイ

 すでに泥船は沈み始めていると言っていいだろう。27日に投開票された衆院選で大惨敗した与党・自民党を率いる石破政権のことだ。

 共同通信社が28、29両日に実施した全国緊急電話世論調査によると、石破内閣の支持率は32.1%で、内閣発足に伴って行われた1、2両日の調査結果(50.7%)から18.6ポイントの大幅下落となった。読売新聞社の世論調査(28~29日)でも、内閣支持率は34%。前回調査(1~2日)の51%から17ポイントの急落。

 読売の調査では不支持率は51%だったから、内閣発足から1カ月足らずで不支持が支持を上回る結果となったわけだ。

 こうした事態を受け、党内では石破茂首相(67=党総裁)や森山裕幹事長(79)に対する批判が公然と出始めているという。

 29日、千葉市内で記者団から石破首相らの責任を問われた小林鷹之元経済安全保障担当相(49)は「まずは執行部で今回の選挙結果をどう総括するのか。それからの話だ」と不満をにじませたといい、「退陣しないのは耐えられない」(桜田義孝千葉県連会長)、「石破政権の信を問うて、この結果ということを軽視しすぎでは」(小野田紀美参院議員=SNSから)との声も上がる。

 29日に国会内で開かれた旧安倍派参院有志の会合では「このままでは終わらない」(ベテラン議員)などと「石破降ろし」を予告する意見も出たと報じられているのだが、不思議なのは政権与党がこうしてゴタゴタしているのに大新聞やテレビが大騒ぎしていないことだ。

■この国は政治もマスコミも腐っており、それをいかに変えていくのかが課題

 旧民主党政権の時代は党内でこうした不協和音の話が漏れる度に「閣内不一致」「トップの顔を挿げ替えるだけでは意味がない」「仲間の足の引っ張り合い」「烏合の衆」などと報じ、決まって政権担当能力に疑問符が付く――などと論じていた。

 今回の衆院選は長年にわたって自民党が組織的かつ常習的に裏金を作っていたことに対し、有権者は「NO」を突きつけた。にもかかわらず、いまだに自民党の政権担当能力について厳しく問う報道はほとんどみられない。

「党内から執行部に対する責任論が上がるのは避けられない」「石破首相の厳しい政権運営」……などと、どこか他人事のようで、政権交代したばかりの旧民主党政権をメディアが一丸となって“フルボッコ”していた時とは姿勢が異なるよう。

 自民党は衆院選で勝利した裏金候補4人に衆院会派入りを要請したが、本来であれば、この事案に対しても厳しく報道するべきなのに淡々と伝えているだけだ。

《この国は政治もマスコミも腐っており、それをいかに変えていくのかが課題だと思っています・・・》

 X(旧ツイッター)にこう投稿していたのは前明石市長で、弁護士の泉房穂氏(61)。まさに改革する次の「課題」はメディアだろう。

  ◇  ◇  ◇

 自公両党が惨敗した裏金総選挙。関連記事【もっと読む】《共産党は“裏金スクープ連発”で自民惨敗させるも議席減…強まる《政党名変えたら?》に党の見解は》【さらに読む】《アッキー応援も裏金に“鉄槌”…丸川珠代氏は涙で「助けて」絶叫も夫婦で落選》などを取り上げている。

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