ソフトB小久保監督を襲う「プレミア12」のトラウマ…“短期決戦に弱い”イメージ払拭できず
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月1日 11時40分
投手交代でマウンドに上がった小久保監督(右)(C)日刊ゲンダイ
嫌でも9年前の“悲劇”を思い出す。
ソフトバンクは昨31日の日本シリーズ第5戦もDeNAに敗れ、3連敗。2勝3敗で日本一への王手をかけられた。
3試合計1点という貧打はもとより、連敗中はいずれも先発が降板した直後に決定的な失点をしている。
29日はスチュワートを4回1失点で降板させ、五回から大津を投入。しかし、先頭打者に本塁打を被弾し、制球も定まらず2失点だった。
30日は石川が6回途中1失点で降板。この回、火消しをした尾形に七回もイニングまたぎをさせたところ、宮崎に先頭打者弾を打たれるなど、一挙4失点の大乱調だった。
そしてこの日は1失点の大関を三回2死で降ろし、松本晴で何とかしのいだものの、四回からマウンドに上がった前田純が牧の3ランを含む3連打を浴び、3失点である。
小久保監督は試合後、「敗戦を振り返っても仕方ない」と話しているが、いずれも継投絡みの失点となれば、想起されるのが代表監督を務めた2015年プレミア12のトラウマだ。準決勝の韓国戦で八回にリリーフした則本を九回も引っ張ってピンチを招くと、慌てて送り出した松井裕が押し出し四球。続く増井が逆転打を浴びるなど、継投がすべて裏目に出てしまった。
小久保監督にとって、日本シリーズは「短期決戦に弱い」というイメージを払拭する絶好の機会だったはず。それが“継投ミス”で3連敗では、トラウマに襲われても不思議ではない。
◇ ◇ ◇
投手陣が絡む3連敗は、小久保監督が早い段階から抱いていた懸念が現実のものになったとも言える。元凶は「フロントのある行為」だ。いったいどういうことなのか。ソフトバンクに何が起きているのか。
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