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小芝風花&森川葵はナゼ外れた? 来秋朝ドラ「ばけばけ」ヒロインを髙石あかりが射止めた舞台裏

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月2日 9時26分

小芝風花&森川葵はナゼ外れた? 来秋朝ドラ「ばけばけ」ヒロインを髙石あかりが射止めた舞台裏

小芝風花(C)日刊ゲンダイ

 2025年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』のヒロインが髙石あかり(21)に決定した。『ばけばけ』は、日本の怪奇な逸話を英語でまとめた『怪談』の作家として知られる小泉八雲(出生名はパトリック・ラフカディオ・ハーン)の妻となった、松江の没落士族の娘・セツさんの半生を描いていくドラマだ。

 今年6月に制作決定の一報があって以来、人気女優の登龍門と位置付けられているそのヒロインが誰になるのか、芸能関係者の間では話題になっていた。筆者は、『ばけばけ』制作決定の一報の直後に、"本命は森川葵(29)、小芝風花(27)、橋本愛(28)の3人"という記事を『日刊ゲンダイ』に書いた。演技力の裏付けはもちろんのこと、所属プロダクションとNHKの関係、女優のNHKへの高い貢献度を複合的・多角的に取材した上で書いたのだが、答えは、3人の"ひと世代下"と言っていい、21歳の髙石だった。

『ばけばけ』のキャスティング責任者と言われているプロデューサーであり制作統括の橋爪國臣氏が“小泉セツ像”について、「20歳を過ぎたばかりの、まだ何色にも染まっていない女優」と考えていたことを筆者がしっかり読み取ることができなかったことが髙石を外してしまった理由だと考えている。

 また橋爪氏はヒロイン決定の会見で「最終オーディションには、知名度の高い女優さんも参加されていました」と明かしたが、それが小芝や森川だったかどうかは定かではない。

■「この子は誰?」と視聴者が感じる"磨けば光る"女優

 さて、視聴者の関心事は髙石にヒロインが決まった舞台裏だろう。橋爪氏は、決め手について「自然体の演技ができて、そこに本当に生きていると思わせる人」だと非常に抽象的な表現をした。改めて制作スタッフ関係者を取材すると、橋爪氏がヒロインに求めていたのは、視聴者が「この子はだ~れ?」と感じるような、これまで極めて露出が少いけれど、磨けば光る女優…ということもわかってきた。本来の朝ドラヒロインのあるべき姿ともいえる。ただ、気掛かりなのは、"手垢の付いていない"女優が、朝ドラのノルマと言われる、平均視聴率15%をクリアできるかどうか。

「局内の空気は自信満々です。その大きな根拠となっているのが、演出を担当するのが、大河ドラマ『どうする家康』や『青天を衝け』を手掛けた村橋直樹氏だということ。ドラマの見せ方には絶対の自信を持っている村橋氏が演出を担当するため、"ヒロインの知名度が低くても、ストーリー(演出)で必ず視聴者を釘付けにできる!"と確信を深めているそうです。村橋氏と朝ドラといえば、9年前の『まれ』で土屋太鳳(29)を一躍人気女優へと押し上げた実績もあります。土屋がそうだったように、髙石も一躍"時の人"となる可能性も十分に考えられますよね」(テレビ関係者)

 SNSでは毎回のように《また落選…がんばれ風花!》の声も多い小芝だが、来年放送予定の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の"伝説の遊女・花の井"を妖艶に演じる。いずれ巡ってくるであろう朝ドラヒロインの入り口に立てるチャンスをしっかり掴んで欲しいと願うばかりだ。

   ◇   ◇   ◇

 筆者が小芝風花や森川葵を「ばけばけ」ヒロインだと思った理由をもっと具体的に知りたい人は、●関連記事【もっと読む】朝ドラ「ばけばけ」ヒロイン候補“本命”は森川葵、橋本愛、小芝風花…意外な女優の名前も…をご覧ください。

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