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甲斐拓也だけじゃない!補強に目の色変えた阿部巨人が狙うソフトバンク「Cランク」右腕の名前

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月2日 9時26分

甲斐拓也だけじゃない!補強に目の色変えた阿部巨人が狙うソフトバンク「Cランク」右腕の名前

日本S第4戦で好投した石川柊太(C)日刊ゲンダイ

 巨人の先発投手陣の「強化」が始まった。

 阿部慎之助監督(45)が10月31日の秋季練習中、ブルペンで投げ込んでいた西舘勇陽に対し、投球フォームを指導。「先発で1年間やってもらいたいというのは、こっちの願い」と来季は先発として起用する方針を明かした。

 ドラ1ルーキーの西舘は今季、主にリリーフとして28試合に登板し、1勝3敗1セーブ20ホールド、防御率3.82。開幕当初は勝ちパターンのセットアッパーとして奮闘し、夏場からは先発に転向した。

 今季15勝3敗の菅野智之がメジャー挑戦の意向で、先発の穴埋め、後釜探しは今オフの最重要課題となっている。さる巨人OBがこう言った。

「だから先月末に行われたドラフト1位は、即戦力左腕の金丸(関大=中日1位)を指名したが、阿部監督がクジ引きを外すと、外れ1位は花咲徳栄の遊撃手・石塚に乗り換えた。結局、即戦力投手は5位の宮原(東海大静岡)のみ。先発投手はドラフトより補強で補うようです」

 狙うは今季FA権を取得したソフトバンクの石川柊太(32)だ。

 今季は7勝2敗、防御率2.56。不調で二軍落ちした時期もあったが、10月30日の日本シリーズ第4戦に先発。6回途中1失点の好投も報われず、敗戦投手となっている。

 石川は都総合工科高から創価大を経て、13年育成ドラフト1位でソフトバンクに入団。16年途中に支配下登録されると、フォークとパワーカーブを武器に20年に最多勝と最高勝率に輝いた。昨オフ、3000万円減の年俸1億2000万円の単年契約を結んでいた。さる球界関係者が言う。

「珍しい東京の都立校出身でもあり、関東の複数の球団が獲得調査に乗り出しています。ポイントは年俸が1億円超えと高額なのに、人的補償などが発生しない『Cランク』ということ。A、Bランクの選手の場合、FA補強をしても、人的補償として誰かを交換要員として指名される可能性がある。これがFA制度のネックになるだけに、人気の要因となっています」

 かねて巨人はソフトバンクの正妻、甲斐拓也(31)の調査も進めている。石川同様、育成ドラフト入団からはい上がり、14年目の今季は119試合に出場し、扇の要としてソフトバンクの4年ぶりのリーグ優勝に貢献した。現在は侍ジャパンの正捕手でもある。

「『甲斐キャノン』で知られる強肩が有名ですが、阿部監督が買っているのは、投手を引っ張るリード面で、総合力が高い捕手という点。巨人は今季、岸田を筆頭に、大城卓、小林と3人の捕手を先発投手によって使い分けた。一方で正捕手を固定したい意向もあり、甲斐がチームに加われば、使い分ける必要がなくなり、大きな戦力アップにつながるという考えです」(前出の巨人OB)

 巨人は昨オフ、オリックスからFA宣言した山崎福の争奪戦に敗れた。もしFA補強に成功すれば、20年オフの井納、梶谷(いずれもDeNA)以来4年ぶりとなる。リーグ連覇と悲願の日本一奪回へ向け、阿部政権は2年目の今オフも積極的な補強に動きそうだ。 

  ◇  ◇  ◇

 巨人といえば先月28日に来季組閣が発表されたが、ヘッド兼打撃チーフコーチに就く二岡智宏氏の評判はすこぶる悪かった。チーム内からは「選手が委縮している」などという声が上がっていたほどだ。いったいどういうことか。巨人で何が起きていたのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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