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迫る九州場所…BSの大相撲うんちく番組×2「どすこい研」「たっぷり総研」が見逃せない

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月3日 9時26分

迫る九州場所…BSの大相撲うんちく番組×2「どすこい研」「たっぷり総研」が見逃せない

大関昇進の大の里(右)と二所ノ関親方(C)共同通信社

 ちょんまげ新大関・大の里が勢いのまま横綱への足掛かりをつかむのか、さすがにスピード出世も一頓挫か──。10日からの大相撲九州場所は見どころ山盛り。勝った負けたをただテレビ観戦しているだけではもったいない。そこで、相撲がもっと面白くなる“うんちく番組”が2つある。本場所初日の前日に放送されることが多いのだが、NHK・BSの「大相撲どすこい研」とBSフジ「感動!大相撲がっぷり総見」だ。

「どすこい研」はタレントの今田耕司が司会、二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)が解説を担当して、市川紗椰(モデル)、能町みね子(漫画家)、松重豊(俳優)ら相撲好きをゲストに、<知らないことだらけのお相撲さんの世界>が取り上げられる。

 前回(9月7日放送)は「土俵」がテーマで、「昭和の初めまで土俵は今より狭かった」という。当時は直径13尺(3.94メートル)、今は15尺(4.55メートル)だから61センチも小さかった。力士が大型化して、小さな土俵ではすぐ勝負がついてしまうので広げられた。

 この番組が出色なのは、それを実際に検証するところだ。最近の取組映像に、狭かったころの土俵を赤い円にして重ねてみると、立ち合いでぶつかった力士がちょっと下がると、たちまち土俵を割ってしまう。組み合うこともできず、なるほどこれでは相撲にならない。

 番組では「初日に潜む魔物」「寄り切りの奥義」「行司の目」などさまざまなうんちくが語られる。

「NHKにはほぼ全取組の記録と映像があるので、それを使ったうんちくの解説は説得力があります。力士や親方たちも見ているようですね。また、二所ノ関親方が結構おしゃべりで、部屋での力士の素顔を次々とバラすので、相撲ファンじゃなくても楽しめます」(相撲雑誌編集記者)

■思わずうなる、親方たちの“土俵裏”解説

 もうひとつの「大相撲がっぷり総見」は、スー女の唐橋ユミ(フリーアナウンサー)と朝日山親方(元関脇・琴錦)が司会で、翌日からの本場所の見どころ解説がメイン。前回放送では大の里の最短大関を予想していた。こちらは民放らしく、大入り袋セットや立行司が中入りで読み上げる「顔ぶれ」(翌日の幕内の取組を1組ずつ書いた半紙)などの相撲グッズのプレゼントもある。

 ところで、大相撲はNHKの放送枠に合わせて午後6時ちょっと前に必ず終わる。一瞬で勝負が決まったり、水入りや取り直しだってあるのに、どんな仕掛けになっているのか。

「進行が遅れているときは、制限時間を短縮して、仕切りの回数を減らします。逆に早く進んでいるときは、呼び出しが土俵に水をまいたり、ほうきではいたりして時間を稼ぐ。NHKから1場所5億円といわれる放送権料が支払われているので、日本相撲協会もNHK最優先です」(スポーツ紙大相撲担当記者)

 そんな、舞台裏ならぬ土俵裏を知って観戦するのも一興かも。

(コラムニスト・海原かみな)

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