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「カネの切れ目が縁の切れ目」…同僚らに憎悪の感情を向け始めたルール無用の悪党「ザ・自民党」

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月3日 9時26分

「カネの切れ目が縁の切れ目」…同僚らに憎悪の感情を向け始めたルール無用の悪党「ザ・自民党」

フルボッコだが…(C)日刊ゲンダイ

 高額報酬を狙って怪しい「闇バイト」に応募しながら逮捕され、被害者ヅラして元締めに不平不満を言っている若者のよう。

 先の衆院選で厳しい戦いを強いられたことに怒り、激しい執行部批判の声が続出しているという自民党のことだ。

「政治とお金の問題を抱えていない議員も、結局、全部巻き込まれたというふうな候補者の声は非常に届いていますね」「最後に足引っ張って、もう、本当に執行部がって思っていますよ」

 2日に放送された日本テレビ系「ウェークアップ」。元衆院議員の金子恵美氏(46)は裏金事件で世論の支持を失い、大惨敗した自民党の落選議員などから漏れ伝わる恨み節を紹介。選挙終盤、森山裕幹事長(79)名で裏金候補が支部長を務める政党支部に2000万円が振り込まれていた問題にも触れ、「かなり大きいですよ、2000万円の問題は。各候補の不満の声は相当上がっています」などと語っていた。

 金子氏の発言に対し、ネット上では《石破首相は党総裁として責任を取るべき》《2000万円の振り込みが自民敗北の決定打となった。執行部は総退陣だろう》などと同調する意見が見られたが、その一方で、圧倒的に多かったのが怒りをあらわにしているという落選議員らへの批判だ。

《不平不満を言うのであれば、さっさと党を出ればいい。この期に及んでも見苦しい》

《なぜ惨敗したのか。それは執行部の責任ではなく自民党という組織の体質の問題。それがまだ分からないのか?》

《裏金に関係ない議員、とか言っているが、それならなぜ、裏金問題が出た時、真相解明するべきとの声を上げなかったのか。傍観者は同罪なんだよ》

 その通りだろう。立法府の与党国会議員が組織的、常習的に裏金作りに手を染める。国民は1円の納税逃れも許されないにもかかわわらずだ。そして関与した自民党の政治家は今も誰一人として詳しい説明をせず、納税していない。政治資金収支報告書の訂正は「不明」だらけといういい加減さ。こんなふざけたことを許していいはずがないだろう。本来は解党が当たり前で、「執行部が悪い」などと言っている次元の話じゃないのだ。 

「仲間割れ」「内ゲバ」……。いずれにしても、表現はともかく「カネの切れ目が縁の切れ目」という本性だけは真実なのだろう。違法・脱法行為に等しい裏金という“掴み金”がなくなれば、たちまち同僚にも憎悪の感情を向ける。

 これがルール無用の悪党「ザ・自民党」の本当の姿なのだ。有権者はこの様子を忘れず、来年の参院選でも鉄槌を下すべきだ。

  ◇  ◇  ◇

 裏金総選挙で大惨敗した自公政権。●関連記事【もっと読む】《共産党は“裏金スクープ連発”で自民惨敗させるも議席減…強まる《政党名変えたら?》に党の見解は》【さらに読む】《自民裏金議員は半数以上28人が討ち死に…旧安倍派は“大粛清”も「5人衆」は首の皮一枚で4勝1敗》などを取り上げている。

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