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大谷の二刀流復帰がドジャース「大物FA投手獲得」のネックに…過去には奪三振王が移籍拒否

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月5日 11時32分

大谷の二刀流復帰がドジャース「大物FA投手獲得」のネックに…過去には奪三振王が移籍拒否

大谷翔平、真美子夫人(C)共同通信社

 大谷翔平(30)、山本由伸(26)が所属するドジャースの4年ぶり8度目の世界一で幕を閉じたメジャーリーグ。

 ワールドシリーズ(WS)後、旧所属球団に5日間与えられる独占交渉期限が日本時間5日に終了し、FA交渉が解禁された。

 大リーグ公式サイトによれば今オフ、日本人選手では菊池雄星(前アストロズ)、藤浪晋太郎(前メッツ)、ド軍からはWS第5戦で胴上げ投手になったビューラー、チーム最多13勝のフラーティの両右腕がFA市場に出た。

 今季のド軍投手陣は先発、リリーフとも故障者が続出し、ロバーツ監督は苦しい台所事情の中、やりくりを強いられた。現状、来季のローテ入りが確定しているのは、エース右腕グラスノー、山本の2人。投手復帰する大谷をはじめ、メイ、ゴンソリンの3人は右肘靱帯修復手術明けで不透明だ。選手に契約の選択権があるオプションを行使して残留を決めたかつてのエース左腕カーショーは今オフ、左足の親指と半月板を手術し、開幕には間に合わない見込み。今季、先発で起用された右腕ミラー(25=2勝4敗、防御率8.52)、左腕ウロブレスキ(24=1勝2敗、同5.70)らの若手は未知数だけにローテ入りは微妙だ。

 今オフのFA市場には2022年最多奪三振(243)の右腕バーンズ(前オリオールズ=今季15勝9敗、防御率2.92)、サイ・ヤング賞2度(18、23年)の左腕スネル(前ジャイアンツ=同5勝3敗、3.12)、ブレーブスのエース左腕フリード(同11勝10敗。3.25)ら大物投手が揃う。大谷超えの大型契約を狙う外野手ソト(前ヤンキース)とともに今オフの目玉に位置付けられている。

 当然、ヤンキース、メッツとともにメジャー有数の資金力を誇るドジャースも大物投手の獲得に動くはずだが、敏腕として知られるフリードマン編成本部長、ゴームスGMは交渉に苦戦を強いられそうだ。

「大谷の存在がネックになるからです」と、米在住スポーツライターがこう言う。

登板間隔があき過ぎて故障リスク

「仮に大谷が来季、開幕から投打の二刀流に復帰すれば、心身の負担を考慮したエンゼルスがそうだったように、ド軍も大谷の登板間隔を5日以上あけるはずです。そうなると他の先発投手も中4日のローテが崩れ、シワ寄せがいくことになります。今オフの目玉であるバーンズやフリードは最多奪三振に加え、投手としての最高の栄誉であるサイ・ヤング賞を狙える実力の持ち主です。登板試合数が減れば、それだけ奪三振数は伸びず、サイ・ヤング賞の記者投票で重視される選手の貢献度を示すWARも低下します。タイトルだけでなく、投手によっては同賞の獲得や得票順、登板試合数やイニング数に応じて出来高払いを契約に盛り込むケースもあるだけに、ド軍は実績のある先発に敬遠されるのではないか」

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