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歯科インプラント やっていい人ダメな人(1)高額なのにはワケがある

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月6日 9時26分

歯科インプラント やっていい人ダメな人(1)高額なのにはワケがある

インプラントは第3の治療法として近年注目を集める

 入れ歯(義歯)、ブリッジと並ぶ、“歯を失った時の第3の治療法”として近年注目を集めているのが、歯のインプラントだ。この「インプラント」は、歯を失ったあごの骨に埋め込む人工歯根(インプラント)のこと。これを土台に、人工歯を取り付ける。 

「日本口腔インプラント学会」のホームページには、興味深いデータが記載されている。インプラントの印象やイメージを聞いたもので、患者327人では「快適=72.2%」「インプラント治療による回復は信頼できる=52%」「健康的=39.4%」などプラスの回答が多いのに対し、一般400人では「快適=10%」「回復=6%」「健康的=5.3%」。かわりに一般で多いのは「保険が利かなくて価格が高そう=52.8%」「骨の中に埋め込む、あるいは異物を骨の中に入れるのは抵抗がある=28.8%」「怖い=20.3%」。これらは患者の回答率(それぞれ34.6%、7.3%、5.5%)を上回っている。

「『インプラントは高額』というのは実際によく言われることです。しかし具体的な内容は知らないことが多い」

 こう言うのは、同学会専門医・指導医で、神奈川歯科大学短期大学部の林昌二特任教授。インプラントが高いのにはそれなりの理由がある。まず、そもそも歯科インプラントは健康保険の適用外のため、全額自己負担。保険3割負担(70歳未満)でできる入れ歯やブリッジとは異なる(保険適用外の入れ歯、ブリッジもある)。

「次に、インプラントを埋め込むのに外科手術が必須。患者さんのケースによってオリジナルの治療法を考え、器具を整えるため治療法が複雑となります。治療に必要な環境整備、歯科医師の技術の習得・維持・向上など、ほかの治療よりもコストがかかるのです。ただし、埋め込むインプラントの本数や別の治療方法などの追加で、治療費を削減することはできます」(林特任教授)

 例えば、入れ歯と併用してインプラントの本数を減らせば必然的に金額が下がる。使うインプラントの種類によって料金が違ってくることもある。インプラントに取り付ける人工歯を上部構造というが、これに使う材料やパーツによっても値段は変動する。

 なぜその金額になるのか。疑問があれば、一つ一つ確認することが大事だ。明日の本欄では、インプラントのメリット・デメリットを取り上げたい。 =つづく

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