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阪神・青柳晃洋「ポスティングの値段」と「買う球団」…メジャースカウトがシビアに評価

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月6日 12時1分

阪神・青柳晃洋「ポスティングの値段」と「買う球団」…メジャースカウトがシビアに評価

阪神・青柳晃洋(C)共同通信社

「球威、制球ともメジャーレベルにないように思う」

 こう言うのはア・リーグのスカウト。昨5日にポスティングシステムを利用してメジャー挑戦することが明らかになった阪神の青柳晃洋投手(30)に関してだ。

 このスカウトは日本のプロ野球もカバー、球団にも青柳のスカウティングリポートを送ったそうだが、「昨季と今季の防御率(4.57、3.69)がそれを裏付けている。特にストライクゾーンの四隅に投げ分ける制球力がないので、メジャー契約を提示する球団はあるかどうか。メジャー公認球がフィットして変化球のキレが増すケースがあるだけに、スプリングトレーニングやマイナーの実戦で結果を出した場合にメジャー昇格するスプリット契約になる可能性が高いと思う。フォームが変則? メジャーに変則投手はいくらでもいます」というのだ。

 2022年には勝利数(13勝4敗)、防御率(2.05)、勝率(.765)の投手3冠を獲得しながら、翌23年のWBC日本代表メンバーには選ばれなかった。

「青柳は低めの制球で勝負するタイプ。高めを使えないと、米国やドミニカ共和国のメジャーリーガーには低めの球を拾われてしまうという理由で選考から漏れたと聞きました」(マスコミ関係者)

 メジャーの打者はアッパースイングが主流。今季2年連続本塁打王を獲得した大谷翔平(30=ドジャース)も含めて高め速球が弱点のひとつとされる。それだけに高めに150キロ超の剛速球を投げられない青柳は、出場各国を代表する一線級のメジャーリーガーに通用しないと判断されたのだろう。

 兵庫県西宮市内の球団施設で取材に応じた本人は、「野球選手として後悔しないよう、体が元気なうちに挑戦したい。今年の春(球団にポスティングを)認めてもらいました。わがままを後押ししてくれて感謝しかありません」とコメント。「ここ2年、成績を残していないし、マイナー契約も覚悟している」という。メジャー契約がかなわなかったとしても、実力ではい上がるしかない。

  ◇  ◇  ◇

 阪神と言えば、藤川監督が課したチーム施設や球場での「禁煙義務化」が話題だ。タバコミュニケーションを大事にした岡田監督とは真逆を行く方針だが、藤川監督を後押ししたものとはいったい何か。禁煙によって広がる「波紋」とは。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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