プロ野球は人材不足? なんと16人が横滑り…異例のコーチ“大シャッフル”複雑事情をOBが解説
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月6日 19時55分
建山コーチは日本ハムからロッテへ(C)日刊ゲンダイ
さすがに違和感があった。
来季から中日の打撃担当コーチに就任する小池正晃氏が6日、名古屋市内の選手寮で正式契約を交わし、その後の会見で「ドラゴンズで日本一になりたい」と話した。
小池コーチは今季、DeNAの一軍外野守備担当として、26年ぶりの日本一に貢献。歓喜の翌日の4日に退団が発表されるや、その2日後に同一リーグのライバルである中日の球団旗を背に、「しっかりと(バットを)振れる選手をつくりたい」と抱負を語ったのである。
だが、このオフ、同じようなケースが頻発している。同じ日、ロッテの秋季練習に合流した建山義紀新コーチも一軍投手担当だった日本ハムからの横滑り。小池、建山両コーチのほかにも、このオフに他球団移籍が決まった人間は以下のようにゾロゾロといる。
▼小谷野栄一(オリックス→阪神)
▼梵英心(同)
▼村田修一(ロッテ→DeNA)
▼河田雄祐(ヤクルト→DeNA)
▼上田佳範(中日→DeNA)
▼小山伸一郎(楽天→中日)
▼川島慶三(楽天→オリックス)
▼嶋村一輝(DeNA→オリックス)
▼森岡良介(ヤクルト→楽天)
▼下園辰哉(DeNA→楽天)
▼福川将和(ヤクルト→オリックス)
▼辻竜太郎(オリックス→西武)
▼的場直樹(楽天→日本ハム)
▼横尾俊建(楽天→日本ハム)
実に16人ものコーチが1年の間を置かず、他球団に〝再就職〟したのだ。よほど指導力があるのか、人材不足の表われなのか。
2球団でコーチ経験のある40代の中堅OBが言う。
「OBが指導者への転身を敬遠しているという側面は間違いなくあると思う。拘束期間は2月から11月末までの10カ月間と長く、二軍担当になれば朝7時、8時から選手と汗を流すことになる。二軍コーチの年俸は一部の有力球団を除いて、1000万円前後。僕も指導者1年目は二軍で800万円だった。もちろん、それだけのお金を一般社会で稼ぐのは大変なことだとは分かっていますが、割に合わないと感じるOBが増えているのは事実です。今は一軍でも契約金を出さない球団も増えていますから。加えて、SNS全盛の今は、敗戦の責任が誹謗中傷となってコーチに飛んでくることもある。コーチの声がかかるような選手として実績のあるOBは現役時代の貯えもある程度はありますし、進んで指導者をやりたいと思うOBが少なくなっているのは間違いありません」
30代のOBはこう言った。
「プロ野球がテレビの民放局の重要なコンテンツだった時代は、解説者の仕事も枠が限られ、一部の有力OBの独占市場でした。が、CS放送やネット中継が当たり前になった今は、解説者の仕事も飛躍的にパイが増えました。(元ロッテの)里崎(智也)さんみたいにYouTubeで年収1億円とはいかないまでも、動画サイトや野球塾などやろうと思えば稼ぎの手段は増えました。指導者だけがセカンドキャリアではなくなっているのは確かだと思います」
雇い入れる球団の方も、「他球団で経験があるコーチは指導力もある程度は計算が立つし、政治家のように身体検査をする手間も省けるという話も聞いたことがある。データがより重要になっている時代ですから、前所属球団の生きた情報を手にできるメリットも当て込んでいるところもあると思います」(前出の40代OB)
コーチは“使い回し”の時代ということか。
◇ ◇ ◇
コーチといえば、史上最大の下剋上を決めたDeNAだ。CS突破を決めた夜、石井琢朗コーチは三浦監督との《関係悪化説》を払拭すべく、「ピエロを演じた」そうだ。あの日の夜にいったい何が起きていたのか。そもそもの《関係悪化説》とは。
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