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SNSに躍る「#玉木雄一郎に騙されるな」の通り…よく見ていないと危険な人物なのだ【ラサール石井 東憤西笑】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月7日 9時26分

SNSに躍る「#玉木雄一郎に騙されるな」の通り…よく見ていないと危険な人物なのだ【ラサール石井 東憤西笑】

キナ臭い…(国民民主の玉木雄一郎代表)/(C)日刊ゲンダイ

【ラサール石井 東憤西笑】#229

 SNS上に「#玉木雄一郎に騙されるな」というハッシュタグが躍っている。

 今回の選挙では自公が過半数割れし立憲民主が大幅に議席を増やした。野党は、さあ政権交代だと色めき立ち、7人から28人と4倍も議席を増やした国民民主がやおら注目されることになった。

 首相指名選挙では1回目は自分の党の党首を書く、それで誰も過半数に行かない場合は2回目に上位2人での決選投票になる。この場合、多く票を集めた方が勝つ。つまり、国民民主が野田氏と書けば政権交代が実現し、石破氏と書けば自公政権が成立する。

 しかし、石破氏の名前を書くわけにはいかない。選挙前から自民党を攻撃し、連立はしないと明言してきたからだ。

 野党なのだから政権交代を目標にしているのはどこも同じだろう、と普通国民は考える。自公と「連立しない」というのであれば野党連合政権を目指すのだろうと思った。

 だが、国民民主は2回目の決選投票でも「玉木雄一郎」と書くと宣言した。これは当然無効票だ。結果的に石破政権の存続を助けることになる。だから結局自民の補完勢力ではないか、裏切り者だ、という批判を受けているわけである。

 玉木氏はキャスチングボートを握り、自分の政策を実現させて、野党でいながら是々非々で予算案に賛成したり反対したりしていくというわけだ。いや、それが全部国民のためならそれでもいいだろう。

 声高に主張しているのは「所得税の103万円の壁を引き上げ、手取りを増やす」という公約だ。しかしポスターには「消費税を5%に」とも書いてあった。ところが、選挙後はそちらはピタッと言わなくなった。紙の保険証についても早々と「予定通り12月に廃止」と明言した。これも選挙前のニュアンスと変わっている。

 そもそも玉木氏はゴリゴリの改憲派で、考え方は自民党の極右に近い。防衛費増強賛成。原発は推進。日本会議に関係し、旧統一教会とも縁が深い。政治とカネでも、政策活動費の廃止は謳っているが、企業献金や政治パーティーには反対していない。だからよく見ていないと危険なのである。

 だいたい何故今回議席を4倍にも拡大できたのか。SNSで若者に訴求したからだというが、何か都知事選での石丸的なものを感じる。

 現に調べた人がいて、石丸氏の応援YouTubeのアカウントが斎藤元兵庫県知事の応援に変わり、また国民民主の応援もしているケースが多いとのこと。小池都知事に対抗する勢力を石丸が分断し、自民党対抗勢力を国民民主が分断した。このあたりがとてもキナ臭いのだ。

(ラサール石井/タレント)

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