引退のソフトB和田毅が日刊ゲンダイに吐露していた「加齢」「怪我」「覚悟」と「意外な不安」
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月7日 9時26分
引退表明のソフトバンク・和田毅(C)共同通信社
最後の松坂世代にして、ダイエー時代を知る唯一の現役選手だった。
昨5日、ソフトバンクの和田毅(43)が今季限りの引退を表明。昨季は20試合に先発してチーム2位の8勝(6敗)を挙げたものの、今季はケガが相次ぎ、わずか8試合の登板にとどまった。シーズン終盤は短期決戦に向け、リリーフに回りながら、練習で故障。CSと日本シリーズは不在だった。
和田の去就に関しては4日、スポーツ各紙が「球団が評価」「現役続行が濃厚」などと報じたばかり。和田が球団のオファーを断り、引退を決断したとみるのが自然だろう。
この日の引退会見で「ある程度(気持ちが)固まってきたのは7月過ぎくらい。最後の方は体がボロボロになっているなと感じた」と語った和田。そんなベテランは今年春のキャンプで、本紙記者に年齢やケガについて語っていた。
「僕もトシなんで。しっかり準備をして走っても、簡単に肉離れをするんです。疲れも取れにくい」
そして、意外にも球速への不安を口にした。
昨季の平均球速142.6キロは日本球界復帰後の自己最速。そう水を向けた本紙記者に、「でも、MAXは(前年の149キロから2キロ減の147キロに)下がっている」と、こう続けた。
「球速は大事ですよ。自分にそれだけの能力があるという数値なので。そのつもりで日々練習に取り組まないと、すぐに能力値は落ちる」
今季、直球の平均球速は142.5キロ。昨季から0.1キロ減で、最速もさらに1キロ落ちた146キロ。もともと「速球派」ではない和田でも、年々下がる球速に思うところはあったのだ。
「37歳で左肩を故障してからは、『次に投げる1球で体がぶっ壊れるかもしれない。自分はいつ終わってもおかしくはないんだ』という覚悟で投げています」とも語っていた和田。通算165勝左腕が静かにグラブをおく。
◇ ◇ ◇
和田と言えばストイックすぎるほどの練習量で有名だが、元広報が見た「走りまくりの現役生活」とは、いったいどのようなものなのか。メジャー挑戦を経て、なぜ「やってきたことは間違いじゃなかった」と漏らしたのか。
●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。
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